March 2006アーカイブ




青空の卵 (創元推理文庫)

青空の卵 (創元推理文庫)





何かしら引き寄せられる感じがして、読んでみたけど微妙。思ったより微妙。ひきこもりなのに、言うほどひきこもってない。特に人と接することにどうのこうのって話でもない。何より主役のふたりの関係が危ない…。別の意味で。どうなの?それ、友情なの?それともあっち系の…。



人間関係を利己的に考えてしまう癖。自分が関わった人間に対して、付き合うことのメリット・デメリットを考えてしまう。小さい頃はそんなこと考えたこともなかったのに。大人になるにつれて素直さがなくなってしまう。結局受け身のまま、向こうが何かを求めてきたら反応を返してあげるような…利己的。



自分の性格判断として、「ほんとは目立ちたがりなのに、恥ずかしがりやさん」。これが表現としてすごく当てはまる。だからこそ今の仕事に就いて、人から隠れた位置ですごく目立つことをしてやろうという願望、欲求があるんじゃないかな。ほんとは目立って人気者になりたいし、誰とでも仲良くしたい。だけど、自分の悪い部分を曝け出すのが恥ずかしく、そして怖いから、『微妙に』目立つ位置にいたいのかもしれない。



一般的には無名だけど、専門的な特定の分野ではすごく有名な人が理想かな。




誰にでもある幸福がやっと手に届きそうになったとき、目の前でそれがなくなってしまう恐怖。それでどんどん臆病になって、どうしようもなくなる。当たり前のことが当たり前に出来ない自分を苛立たしく思う。一度腐り始めた部分はいくら隠しても隠しきれず、さらに大きく侵食していく。



ひとつのことに対してもの凄く才能を発揮できたとしても、基本的な部分。他人と同じようなことができない。それがプレッシャーになる。何でも平均的にこなせて、平凡に生きるようなこと。普通でいることが実は一番難しい。




今さらながら柴咲コウがすごく良い。歌詞のプチメンヘルな感じと曲調が素敵だと思う。



蜜






商業音楽って売れることを考えて曲を出さないといけないわけで、好きだった下川みくにがどんどんアニソン歌手に転向してる気がする…。今の状態でも生き残って彼女が歌えていることは嬉しいんだけど。そんなミニライブに参加してきたのだけど、整理券すら必要ないくらいに人気が…。





「はい、プレゼント。」


「え、なになに?何で?」



彼女に奇襲気味にプレゼントを渡す。ほんとは帰り際に渡したかったのだけど、前日に定時であがったりしていたので渡せない状況だけは避けようと。たぶん昨日は身内で誕生パーティとか…、やっぱり婚約してるカレシと一緒に前祝いをしながら「わたしのこと世界で一番に祝ってくれたね」なんて甘えた声だして、抱きついちゃったりして…。あー萌え氏ぬー。…もとい、悶え氏ぬー。



何にしてもプレゼントを渡した。彼女は誕生日アピールをほとんどしてないし、周りでも気付いてる人はほとんどいない。周りに気を遣わせたりするのを怖がってるのか、他人に言われるのが嫌なのか、結婚式を知ってる人も少ない。周りに気付かれないように彼女の秘密にしておきたい気持ちを察して周りには内緒っぽく渡す。彼女の反応も「なになに~?」なんていつもの茶目っ気たっぷりの笑顔でこっちを見つめる。



「何だろう?開けていい?」



そう言ってすでに袋を開け始めてる彼女にウンと頷く。そこでプレゼントと同封したバースデーカードですよ。何も言わなくても、周りに気付かれない秘密のメッセージ。これはドキドキしちゃうね。ドキドキしたと思う。むしろ、ドキドキした。



「これも、ここで開けていい?」


「うん、別にいいよ。」



でも、彼女はどんなメッセージであってもその場で反応を返さないといけないだろうなということを考えてか、そこでバースデーカードじゃなくプレゼントの方も確認する。だって、わりと小さめの箱だし高価なものだったらお返ししなきゃいけない。さらにメッセージが「ずっと好きでした」とか書かれてたらどうしようもない。何にしてもプレゼントの箱がブランドものじゃないことは確認してたと思う。



こっちも彼女宛てのメッセージを目の前で読まれるのは恥ずかしいので退避。さて、彼女はどうするのか…。



数分後、彼女が席までやってきて言う。



「どうも、ありがとうございました…とても可愛らしいものを頂いて。」



なんてことを頭を下げながら丁寧に感謝の意を述べる彼女。ちょっと周りの注目を浴びてしまう。ウンウン、なんて彼女に軽く返事をして終わり。



やたら話をもったいぶって、いつも最後は「なんだ、大したことないね」なんて普段は言われるけど、たぶんこの話しに重大でいちばん興味のあるプレゼントの内容とメッセージの内容は書きません。書かないよ。ほんと大したことないから…。いや、ちょっと待って。ブラウザ閉じないで。言うから。ちゃんと最後まで読んでね。…なんてことを保険として書いたあとに言うと。



デザイナーが選んだデザインセンスの良い150円くらいのバースデーカードと500円くらいの可愛らしい雑貨。これなら、相手も貰っても気を遣わないだろうし。ほんと、頭下げてまで感謝されるのが申し訳なくなるくらい。でも、それが彼女の人間性の良さ…というか。



メッセージは幸せになってね、みたいなことと少し自分のことを添えてお終い。それは彼女への気持ちを忘れさせるためで、プレゼントを『贈る』ことで彼女を『送る』わけだね。これ。彼女の幸せを祝って今度は自分の幸せをつかみに行かないと。もうこんな一方的な失恋経験したくないな…。





「お昼何買うか悩んでるの?」


「あー、びっくりした。」



偶然近くのコンビニで彼女を見かけて声をかける。外で会うとすこし新鮮な気がする。



「何食べるの?」


「あ、うーん…。」


「悩んでるんだ。」


「キミはもう食べてきたの?」


「うん。豚たん塩焼き定食。」


「何それ?」


「仙台の有名店の支店みたいなとこで、牛タンとか美味しくて…」


「…じゃあ今度、わたしも連れて行ってよ」



えっと…。その彼女の言葉に戸惑って話題が曖昧なとこに飛んでいく。お昼に一緒に行けるチャンスなのに。夢なのに。一緒に行こうよって言えば、おみやげを買いに行ったときのように着いてきてくれるだろうけど…。またしても、女の子からの誘いを断る。別の意味でカッコいいな。



イジメ


一生懸命に仕事をしていると後ろに気配がする。と、彼女が居て後ろから攻撃しかけてくる。



「何?」


「え…。つむじ攻撃。えいっ!」



えっと…。どう相手しようか考えつつそのまま無視し続けてると、徐々に力を込めてつむじ攻撃をする彼女。邪魔をしないように横目に見て言う。



「…イジメ?」


「ウン!」



そう言う彼女はものすごい笑顔で見つめてくる。独り占めにしたい。



そんなささやかな夢を一瞬で打ち砕かれる、彼女の結婚式の招待状をもらう一日。明日は彼女の誕生日でプレゼントの準備は万全。バースデーカードにメッセージも書いた、と。かなり一方的に書けるメッセージは楽しいな。ずっと好きでしたとか、ずっと想ってました…なんて、結婚を迷わせるようなことを書くのも自由。



あれこれ悩んだのだけど簡単なメッセージを添えてあたりさわりなく、お幸せに…と。




嬉々と長い日記を書いたあとで申しわけないけど、個人的なメールに対する返信を。



こっちの仕事の話はまあいい。たぶん、誰でも不満ってあると思うし、そこで自分なりに変えたいとか目標を持ってしっかり「勉強!」ここ大事ね。テストに出るから。しっかり本とか読んで勉強すれば良いんじゃないかな?あ、だから彼女とか出来たからって浮かれてデートばっかりしてたらダメだよ。なんてね…。



ゴールデンウィークの件、時期的に決めるのまだ余裕あるね。まだ4月にもなってないって言う…。案内なら出来るけど、ほんとに少しだけだね。それでもいいならやっぺし。




ちょっぴり肌寒いけど春の気配のする夜。久しぶりに祝日を満喫できた気がしてる。



お昼過ぎにお気に入りのCDを小さめの音量で聴いて目覚める。カーテンの隙間からぽかぽか陽気。まだ、眠いけど起きなくては。そのままお気に入りの曲をフェードアウトして、テレビをつける。くわしくは知らないけど、WBCとかいう野球中継をしている。日本が勝っているらしい。気分良くいられるのは運が向いてきたからだろうか。



今日は誕生日プレゼントに雑貨を買いに行きます。



まずは、昼食を食べながら普段は行かない、見知らぬ雑貨屋さんの情報をネットで探す。何件か目星をつけて、お気に入りのラフな服装で出掛けます。外の空気は春はもうすぐと予感させる。いつもの慣れた地下鉄に乗って雑貨屋さんを目指します。ガタンゴトン…。



雑貨屋さんのあるビルに到着。広いフロアにたくさんのお店がひしめき合う。東京はどこもこんな感じ。東京っぽい、そんな言い方も地方はなんとなく広いフロアに広いお店という印象が濃いからかな。見れば見るほどたくさん欲しいものが見つかって、ほんとに欲しかったものを忘れてしまうことのないよう「今日はプレゼントする雑貨しか見ない」と心に決める。



店内をまわってるとどこからか歌声が聴こえる。ステージには見たこともない女の人が一生懸命に歌っている。美月、とかって名前のソロシンガーらしい。それを眺めているだけで、どこか幸せな気分に浸る。この人にだって偶然運命みたいに引き寄せられて、お互いに相手の境遇なんかは知らないけれど、今一緒にいる。音楽を通して同じ時間を共有してる。結局、彼女の歌を最後まで全部聴いて目的を思い出す。



プレゼントを買いに来たんだった。



バイオリン弾いてた女の子がショートカットですごく可愛かったなんて、後ろ髪をひかれながら目的の雑貨屋さんを何件か見てみる。たくさんカッコいいもの、カワイイもの、欲しいものがあって、何をプレゼントしようか…、そう悩むのも楽しい気持ちになる。そう趣味、雑貨集め。どういうものをプレゼントしたら喜ぶのかな、なんてことを相手の笑顔を思い浮かべながら探す。自然と笑顔になる。プレゼントはもらうのも嬉しいけれど、あげること、何をあげるか考えること。それもとても楽しいことなんだなって、周りでショッピングしている女の子たちも好きな相手のことを考えながら選んでるのかなって思った。



自分はと言うと、彼女にあげるプレゼントがなかなか見つからなくて結局いくつか自分用の雑貨を買い込んでしまう。自分が欲しいと思ったものを好き勝手における、一人暮らしの楽しさ。テーブル、ソファから食器からそのほかの小物類まで、全部好きなもので埋め尽くせる。好きなものだけで溢れかえった部屋。そこにさらに好きな香りのアロマや芳香剤を使う。やっぱり一人暮らしは楽しくて最高だ。



待て、プレゼント。



宇宙百貨とか言う、どこか心トキメク名前の雑貨屋さんでプレゼントを決めようと移動。休日の街は混んでいるけれど、どこか楽しい気分にさせてくれる。その雑貨屋さんに向かう途中でも服とかアクセサリーとか見ながら買い物気分を満喫。それで、宇宙雑貨を見つけるのだけど、女の子女の子しすぎな店の雰囲気で断念。雑貨屋さんにもたくさん種類がある。ここはあきらめよう。そのまま、8Fの催し広場で服のアウトレットをしていて、メンズはMでも大きくて無理だったので、女ものの着ててもバレない服を購入。今、何気なく変なこと言ったかな。



次に馴染みのある雑貨屋さんに移動。そこでようやくプレゼントを見つける。



「プレゼント用に包んでもらえますか?」



これを言うのが好き。予想外に丁寧に包装してくれてこっちまで嬉しくなった。中身は大したものじゃないんだけど。だけど、以前にハンズなんかで包装頼んだら酷いもんだった。やっぱりプレゼントって言うのは、あげる本人の気持ちを反映していないといけない。ただプレゼント用の袋に入れてワイヤーでねじって終わりじゃない。なんにしても、このお店でプレゼント見つけて包装を頼んで良かった。嬉しくなった。バースデーカードも前に買ったので一緒に渡そう。



これで最高の気分。すごくすごく喜んでもらえると良いな。




席替えと言えば小学校から高校まで、何故か最後部や窓際の席に人気が集中する。それ以外だと友達の近く、または好きな人の隣りなんかになると嬉しくて仕方がない。好きな人が近くに居るだけ話しやすくもなるし、好きになる確率もあがる。好きだからこそ近くに居たがる。



中学の頃の席替えで運悪く最前列になった。しかも教壇の目の前、ど真ん中。その頃は深夜までラジオを聞いて、午前中はダルそうに登校して授業中もたびたび眠っていたのだけど、意外と最前列は先生の死角になるらしく怒られることもなかった。そんなときに、隣りの女子の雑談なんかを聞いていると年頃だけあって、好きな人の話なんてするわけで。興味もないのに聞いていると、



「わたしの好きな人はね…、隣りの列のいちばん前の人なんだ」



そう言われて、もの凄い視線を感じる。どうやら彼女は自分に好意を寄せていたらしい。小学校のときにすこし親しくなったあと、彼女は中学でどこか荒れてしまった印象があったのでほとんど関わらなくなっていたのだけど…。そのあと、何度か会話を交わしたりしたけれど関係が発展するでもなく、卒業となってしまうのだけど。



彼女の謎のエピソードと言えば、体育の授業で彼女も自分も休んで見学していた。体育館の距離は離れているが向かい合う位置に座っている。彼女は制服のままで、しかも自分よりも高い位置で体育座りをしているから、ちょうどよく彼女の白いパンツが見えてしまう。これをしっかり観察するのも気まずい…、なんて思って視線を外してたのだけど彼女は意識的なのか、無意識なのか全く隠す気配すらない。誘惑されてたのかな…。



彼女は小学校の頃に友達を連れて遊びに来た。自分たちは男友達とファミコンしている途中だった。なんだよ、うぜーな…なんて突き放すが友達のひとりが女好きらしく、その誘いで彼女らは部屋に上がりこんできた。自分たちがゲームに夢中になっている間、彼女らは一通り部屋中を探索する。「この家のお風呂って凄い広いねー」なんて話しかけてきて、その後に「絶対に覗かないでね」なんて言って女子三人で勝手にお風呂沸かして入浴してた。男子たちは覗こうかどうするか悩んだあげく結局何もしなかったけれど、今にして思ってもだいぶ謎の多いエピソードである。



なんにしても、席が近づくことによって距離感が縮まった気がして、それが好意に変わるんだろうか。人はパーソナルスペースを持っていて、他人と話すときの相手との距離でその関係が分かるらしい。近づくから好意を持つのか、好意を持つから近づくのか…。



社会人の席替え


以前の会社でも、事務所を引っ越すことになり好きに座席を決めても良いという話になった。その頃によく面倒を見てもらっていたマツモトさんと言うお姉さん系の人がいる。彼女は配置をどうしようか悩んでいると、思いついたようにこっちを見ながら言う。



「わたしは、キミの隣りがいいな。それで、分かんないこととか隣りで教えながら仕事するの。」



それは勘弁してください。仕事してる様子を見られたり、モニター覗かれるのが苦手なんです…。なんて思い、素直にものを言えない子だったので



「それは、ちょっと…。」



と、言葉を濁していると彼女が続けて攻めてくる。



「だったら向かい合わせて座ろうか?」



仕事中に向かい合った彼女と視線が合うと気まずい配置だね…。結局、最終的には彼女は自分の真後ろに決まった。後ろからモニター覗かれるけど隣りになったり向かい合うよりは精神衛生上良いだろう。その後は一年くらい仕事をして自分は辞めてしまったし、彼女も結婚が決まって辞めてしまう。いろんな悩み相談したり、もっと素直に何でも話していれば親密になれたかも知れない、なんてことを思っていたこともその後上京する理由…となるのかな。



そんな一大イベントの『席替え』が今の会社でも行われるらしい。胸いっぱいの期待とたくさんの不安を交えて。現在の位置状況は前には壁。後ろ、左右には人…ともの凄く囲まれている環境。今までで最も、ひとりあたりのスペースが狭い場所である。なので、必然的に仲良しの彼女とも話しにくい状況になる。今回の席替えでは部署を区切るスペースを取っ払い、彼女もこちらに近付くらしい。



最終的に自分の位置は、現在よりは少しマシな程度の左に座席がない位置になる。仲良しの彼女は反対の壁方向を向くように座る。その間には向かい合う座席があるので、特に変わらないけれど今までよりは話しやすくなるだろう。



なにより不可思議なのは、全く仕事で関わらない…、というか関わりたくない新人のひとりが隣りに座ること。仲良しの彼女と話しているときに誰かに割り込まれるだけで、不機嫌になるのだけど…。さらに、その関わらない新人を挟み込むように、その隣りに今まで隣りで仕事を教えていたもう一名の新人が座る。まさに意味不明。何らかの作為を感じる配置。ウザいな…。関わらないほうの新人に仕事を教えられるほど余裕がないし、今まで通り上手く会話を避けれるように、まずラジオを確保しないとな…。





東京タワー ~オカンとボクと、時々、オトン~

東京タワー ~オカンとボクと、時々、オトン~





今さらながら流行の東京タワーを読んだのだけど、これで泣いてしまうのは仕方がない。素直にストレートすぎて感動してしまうような。母親とか親子の話はね…。親孝行しないといけないなとは常々思うんだけど。



数年前にマツモトさんから言われたことがある。



「母の日にお母さんにプレゼントあげないとね。母親は何をもらったって嬉しいんだから…」



そう言われたのがキッカケで、「携帯とかバッグから取り出すの苦労してるみたいだから」と、どこにでも引っ掛けられる手の形をした携帯ストラップをプレゼントした。最初は白かったその手も、今では使い込まれて黒くなってきているのに使い続けている。いい加減に取り替えて欲しいとは思うんだけど、きっとそれを大事に使うのが母親なんだろうな…。



電話かかって来てもウザいと思うけど、親孝行しなきゃな…。あー、すげー面倒。



消えたログ


記事書いたのに、消えるの二度目…。うpしようとした時に何かのショートカット押して消えてしまう事故がよくあるな。席替えの件は明日にするか。




彼女に対するアクションがたとえ1であっても、彼女はそれを倍にでも、10倍にしてでも相手にそれ以上を応えてくれようとする。



悩んだり戸惑っていると、すぐ側に来て心配してくれるような人。たぶん、年上の女性からは以前からよくそんな扱いをされるので、どこかお姉ちゃん肌の人を引き寄せるオーラがあるんだろうけど…。それにしても彼女は、今まで出会った中ではかなり積極的なお姉肌女の子で、それで勘違いしちゃった説もあるんだけど。



帰り際に彼女と雑談をしただけですこし苦しくなって、夜中に夢に見るまでに彼女を意識している。だけど、それ以上の発展はもうない。そんな関係であっても、受け入れてもらえる自分が彼女に何かしてあげたい。まずは、来週の彼女の誕生日を祝ってあげよう。



お金の話


人生で必要なのは何か?自分なりに考えてみたけれど、何よりも大事だと感じているのはお金よりも人と接して何を学べるか。人間関係、と言い切れないのは上手く築けてきたものがないからだけれど…。お金を稼ぐを目標よりも人として成長するために社会に参加している。そこを前提としているから、普段は仕事の話なんて書かないんだけれど。



仕事に関するお金の話を契約社員の方としていたら、やはり今の会社はおかしいと言い始める。簡単に言うと、自ずから格安で請負って自分の首を絞めている状態。



仕事をもらうときに、印象をよくするためか営業の人が安くして仕事をもってくる。



一応こんな感じで制作しましたけど、大したことないですから。



なんて説明をしてまた安くなる。結果、どんどん単価が落ちていき安い仕事ばかりをたくさんして苦労する羽目になる。まさにデフレスパイラル。



以前の仙台の会社に居たときにこんな話があった。面接に受けにきた専門学生らしき女の子で、彼女は面接で言った。



「ほんとに給料もいらないので、働かせてください。」



自分を安く売っちゃう。給料に見合ったことができませんという意味での発言だろうけど、どうしてかこの国は自分を必要以上に蔑んで相手にアピールするという行為がよくある。



ブランド品がそうであるように、いくらダメなものでも、それが道端で拾ったものであっても営業、売り込み方だけでその価値は一万円にでもなりうる。けれど、一般的に売り込んでみる際は手土産を持って行くときと同じように、



「つまらないものですが…」



と言って必要以上に相手に謙って価値を落としてしまう。



この仕事で大事なことは、作ったものに対する愛情だとか自信であって、それを安く売ってしまうことは自らの価値を下げているだけなんだと。もしそれに愛情も自信も何もなくても、価値は下げないこと。



1万円で完成したものを3万円で売る。


1万円で完成したものを30万円で売る。



客先に見せるときに、ある程度のブランド力…のようなものがあれば、前者の場合はブランドなのに安くて大丈夫か不安になるけど、後者ならばさすがに値が張って良い品ですね。という違いが生まれる。きっと、お金持ちになれる人の基準なんてその程度であって、誰も目利きじゃない。ほんとうの価値は分からない。貧困層と富裕層の二極化なんて言われているけど、きっとその程度の価値観の食い違いのような気さえする。自分の価値を自ら下げてはいけない。



謙遜することは大事だけれど、必要以上に自分を蔑んだりしない。


懐く

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前に犬を飼っていて、それはもう懐かれた。犬は愛情を与えた分、こちらに対しても好意をもって接してくれる。当然のこと、自然の摂理とも思う。もちろん、それは人間関係においても言えることで…。



仲良しの彼女はいつも向こうからやってきて、わーわーと騒いで用件が終わったら戻る。こっちから話しかけに行く場合は、ほんとたまに程度。彼女が他の人たちよりかは、好意を持って接してくれているのに、どこか冷静なところに立っていて適度な距離感を保っているのかも知れない。本当はもっと無邪気に…、お互いの何でも話せる相手でいたいのだけど。結局、さっぱり懐いてくれない犬みたいな…。



自分の素直な気持ちを知られるのが怖いのか、常に周囲の目を気にしているからか…。あるいは、その両方。もっと、彼女に懐いて素直になれるの良いのにな…。残念ながら上手な懐きかたも、上手な甘え方もまだ知らない。自分を知られるのが怖いし、目を見つめられるのも怖いし、何よりも人間が怖いし。



もしそれで、仲良くなれても彼女は結婚してしまうわけだし。そうなると、興味は限りなく0に近づいてしまう。冷たい人間と思われようとも、それは過ちを犯してしまうよりはずっと良い。「結婚してるけど好きだよ」とか「結婚してるけど可愛いね」と、前提に結婚してることが条件付けられるだけで、それは異性としての魅力を無価値にしてしまう。おそるべし結婚…。彼女のことを祝ったあと、きっぱりあきらめられるかな。引きずるほども恋愛してないけど。



格言めいたこと



その決断が正しかったとか間違っていたとか考えなくても、その時にどんなことをしてようとも、最後には運命の人と出会うようにできている



そんなことは一度もなかった。そんな運命に引き寄せられたみたいに、出会えたらどんなにいいことだろう。だけどきっと、どこかで重要な決断を自分でしないと…、していないからこそ、目の前に運命と言えるべき相手がいないのであって。何度も何度も後悔して、次は後悔しないようにしようと思っても、その積もった後悔がとても人を臆病にしてしまう。そのまま、何も決断をしないまま、何もかもが終わってしまう。取り残されてしまう。




女なんて星の数ほどいるけれど、それは星のように手が届かない



誰かが言ってた言葉だけど、それは上手く当てはまる。物心がついてから学生の頃まで…、それは比率で言えば当然のように半々だったものが、社会人になった途端に当然のように周囲から女性が消える。学校を卒業して何人かは結婚するとは思うけれど、残りは就職したり、またはバイトを続けてみたりと計算しても比率がおかしい。どこに消えたのか…。そのブラックホールに運命の人も吸い込まれてしまったのかな…。




ほんとに好き同士で付き合えるのって学生時代だけで、それ以降はどれだけ相手に妥協できるかで相手が決まる



この言葉はショックだわ…。明日の生きる希望さえも失ってしまう。氏ぬ。




今さらながら、野ブタ。をプロデュース。



全話録画分の後半を一挙に見る。どれだけ暇なんだか…。春っぽくて憂鬱な一日、それを打破したかったのだけど。ふつうに感動して、ふつうに楽しんでいたのに、不覚にも余計に落ち込んでいくような。最終回、お別れするのがすごく寂しい。あー、鬱…。



あたらしく出会うことは楽しいのだけれど、どんどん仲良くなっていくにつれ、別れてしまうときの辛さを考えてしまい、どこか距離を置きながら接してしまう。結局、逃げ出してしまいたくなる。傷つきたくない。だけど、なんとか変えていかないと。



それにしても、自分でも驚くほどに別れに対する耐性が無い。臆病なだけかな。何がそうさせたんだろう。経験上では飼ってた犬が死んだこと。これが過去最高に辛い別れだったかな。あまりにも突然すぎたし。それ以外で別れというと、それなりに関係のある人とは今でもつながっている。数が少ないから…。



この先に、誰かと出会うことがあって仲良くしても、その関係を維持することって想像以上にむずかしい気がしてる。傷つくのを恐れて、どこか一線をひく。以前のバイトだってそんな風に振舞って、今では携帯にもかけられないよね。だけど、これじゃダメなんだって後悔しているけど。携帯にかけたら、どんな反応をしてくれるのかな。今はどんな生活してるのかな。普通に、前みたいに会話してもらえるのかな…。



そんなことをいつも考えて結局行動に移せないでいる。あー、ダメだな。鬱。素直に話したり、自分の思ったとおりに行動するのって意外と難しいんだな…。こういった部分は普通なら10代で学んでいると思うのだけど、自分の場合は環境に甘えて何もしてきてないから、今頃になってコンプレックスのように付きまとっている。その甘えを完全に断ち切るために上京して一人暮らしを始めたのだけど…。まだ上手にできなくて、まだどこか環境に甘えていて…。



自分にとって彼女を作るという行為って、結局そんな甘えを余計に増幅させて助長させてしまう気がする。それを、正当な彼女ができない理由…ってことに結論付けしておくか。うん。



さて、どうするか。どう生きるか。普通に生きるのって難しい…そんな春の憂鬱。




春…憂鬱な季節。



いままで春に良いことがあったことがない。空気が生温くなってくると、焦燥感にかられる。春は始まりの季節。学校が始まって、あたらしく友達ができて、恋人なんかもなれそうな人を見つけられて…。その始まりでいつも上手に振る舞えずにいて、周りから遅れていく自分に焦り、結局そのままダメになっていくような…。だから、毎年春に近づくとどこか構えてしまう自分がいる。怯えて、足が竦む。




何事も上手くいくと良いのにな




一度、仲良しの彼女にそんな話をしたことがある。



「春とかは嫌いだね。やっぱり寒い季節…、冬とかの方が好きかな。」


「ふーん…」



すこし困ったような顔をして考え込む彼女。反応を伺っていると、さらに一言。



「やっぱりキミって暗いんだね…」


「う、うん…。」



だけど、そんな彼女は暗くても特に気にしないようで。むしろ暗いほうが好みな気さえする。むやみやたらに明るい彼女は、それとは逆に暗い映画が好きで。自分の明るさの裏にできる暗さを人に重ねて見ているような。



希望だとか夢だとか、ほんとに好きになれる人だとか、少しでも自分に自信の持てる部分がまだこの先に残ってるといいな。





いい意味での若気の至りっていうか、自分勝手になりなさい。他人が思ってるほど迷惑をかけていないし、若いうちから周りに気を遣う物わかりの良い人になってはだめ。もっと情熱的に、欲しいものは絶対に手に入れるんだっていうくらいじゃなきゃ。



見事に言い当てていて、何度か読み返した。しかも目の奥を覗き込むようにして言われてる。まだ途中までしか読んでないけどため息が漏れるね。



天使の卵 エンジェルス・エッグ (集英社文庫)

天使の卵 エンジェルス・エッグ (集英社文庫)






自己弁護



「わたしの恩師と呼ばれる方からもね、君のことは聞かされていて…」


「えぇ…」



仕事の対処の仕方で外注とこちらの伝達が上手くいかず、彼の方から話をしたいと謝罪のような電話をしてきた。正直どうでも良いと思ってる件であるし、特に責めているわけでもないのだけれど、彼は必死に自己弁護を繰り返していた。



そのなかで前述のような会話があって。彼は以前この会社に勤めていたものの、今は独立して仕事をしているため、恩師と言うのはこの会社の制作のトップに位置するお方のこと。



「わたしの恩師が『君は10年に1人くらいの逸材だ』って言ってましたよ」


「あはは、ないない」



それにしてもチーフとまでは言わないけど、事実上最年少で下に2人を抱えながら会社の4分の1の収入源と言われる仕事を完全に任されている。もちろん仕事自体は貰うことの方がむずかしいことも知っているのだけど。それにしても使える人材がいないだけか、会社自体のレベルが低いだけなのか知らないけれど、逸材とか言われて期待されるのも困る。朝は余裕で遅刻とかしてるし、きちんとした勉強だってしてきてないし、何よりもコミュニケーション能力が低い…。そもそも他人だって信頼できてないし。



そんな都合よく人に使われるかよっていつも思ってる。ただの作業で終わらず、自分なりに勉強をしていつしか独立をできたらいいな。そんなことを考えてしまうのも、以前の時間に退屈なバイト先でこんな言葉を女の子に言われたからだ。



「時間だけはあるんだから、会社を勉強するために利用しちゃえばいいじゃん」



いくら会社に尽くしても、僕らの世代は報われない。それなら、ただ会社は利用するためのものと割り切って考える。もちろん仕事は真面目にこなすし、そんなことは表に出さないけれど。お昼休みは長めに休憩して、その時間に書店で勉強をして、自分の時間を作るために周りよりはやく帰宅する。必要以上に無理をしない。そんなスタンス。



だけどいつもの仲良しの彼女は、手を休めて休憩してるだけで「どうせ暇なんでしょ?」と、冷たい目で言ってくる。雑誌を読んでるだけで、「やることないの?」とか。受験勉強で一区切りしてちょっと遊んでるときに、親が部屋に入ってきて、



「いつまでも遊んでないで勉強しろ」



って言われるのによく似てる。悲しい…。



とにかく会社に尽くすよりも、時間を自分に投資していった方が遥かに成長できる気がしてる。ただ自己弁護するために電話したりとか、周りに媚びを売ってだけ生きてるだとか、そんな大人にならないために。人として成長をしていきたい。



だから、必要以上に無理はしない。と書いてるにも関わらず、土曜日出勤です。




マイナス方向の愛というか、登場人物全員がマイナス。自意識過剰すぎる姉と、そのことによって巻き込まれる周りの人々。それぞれが問題を抱えていて、誰もが不幸な境遇っていうどろどろした感じの小説。他人の不幸が何よりも好きな人が書きましたみたいな。うん。



腑抜けども、悲しみの愛を見せろ

腑抜けども、悲しみの愛を見せろ






愛に時効はあるけど


時効警察のオダギリジョー、嫌いじゃない。あからさまにB級テイスト、特有のオサレ感覚があるから、時間があれば見るけど別に毎週とか見てないよって程度で視聴していたんだけど、オダギリジョーと麻生久美子の関係が特に気になって見てしまう。



好意をよせる相手に用事とか必然性がなくても、近寄ってきていつも側に来る。それで些細な、どんな他愛無い話をしてきて、こっちもうんうんって適当に相槌をうつような関係。彼女は好きなんだけど、気持ちを知ってか知らずか受け流されちゃってる感じ。そんなすれ違う会話の楽しさとか、日常会話をよく扱うここでも上手く表現してみたい。いや、表現という言葉は相応しくない…書いてるのは日常で起こった事実であって、決してネタだとか、空想だとか、擬似恋愛とかじゃない。でも、たまに。ほんとにたまに、会話の内容を歪めたりはする。それを前提において擬似恋愛を始める…。



特に用事があるわけでもなく彼女が側に来た。



「きょうはジャージなんだね」


「あ、うん…」



仕事をやる気のない雰囲気をアピールしようかと思っての格好なのだけど、キャラが違うねとすでに言われ不安になっていて、言葉を返せなくなる。そんな様子を察してか、彼女が服の素材を手で確かめながら言う。



「ピンク…。キミってさ、ピンク多くない?」


「そうかな?」


「ピンク好きなの?」


「そんなこともないかな…。でも、似合う色だねってはよく言われる。」


「ふーん。」



そうそう。べ、別にかわいい系とかを目指してるわけないじゃん。うん。と自分を納得させてから、彼女を見ると何か言いたげにこっちを見ていたので、それに応えると彼女は言った。



「ていうか、それに関しては話を合わせにくいね」



会話するのが致命的にだめらしい…。会話を上手く広げたり、盛り上げたりできないプチメンヘル系。それを彼女は楽しんでいて、何度かそのことで指摘されてる。会話のだめっぽさ。だめかな。だめかも…。それでも彼女は理解してくれようとしているから、会話としては成り立ってみえている不思議。




ミキティかわいい。近頃話題にならない方のミキティ。思えば上京する前…、およそ三年前に経験したライヴ。藤本美貴、最初で最後のファーストライブツアー『MIKI1』。



スカパーの番組でロマンティック浮かれモードがランクインしたのがキッカケでずっと気になっていて、そのままズルズルとファンに…。ミキティの紅白初出場が決まって、これからも藤本美貴に注目していこうと決意して、ライブにまで行くようになった。それに前後して、彼女がモー娘に合流…。藤本美貴のソロ以外に興味なかったし、そのライブ以降ミキティ、ミキティと言うことも無くなった…。写真集だけは買ったけど。



それが、今頃になってリバイバルブーム。目覚ましの代わりに『MIKI1』。帰って来たら『MIKI1』。おやすみ前の『MIKI1』。そんな状況下、彼女のライブDVDを購入。



藤本美貴 FIRST LIVE TOUR 2003 SPRING ?MIKI(1)? [VHS]

藤本美貴 FIRST LIVE TOUR 2003 SPRING ?MIKI(1)? [VHS]






仙台でのライブ後、彼女を追うように上京。お互いに新しい環境だけど、がんばろうねって…言われて。結局、そのまま。彼女はモー娘でがんばっているらしいことは知ってるけど、それっきり。彼女が出演する番組も見なくなった。それでも当時の、三年前の映像を振り返るだけで、彼女の話し方の癖とか、ダンスの仕方とか覚えてるものだね。たとえば元カノの写真を見るだけでたくさんの想い出を振り返って切なくなったりするような感じ…、いや、いたことないんだけど。



あれから3年経って、21歳になった彼女は今どうしているのかな?




孤立しそうな女の子と偶然にもお昼の休憩中に一緒になって何度かお話しをしたのだけれど、性格が合う気がしない…。心から笑わない愛想笑いタイプでどことなく苦手意識を持ってしまう。無理に笑われると小さな自信がさらに崩れ去る。



仲良しの方の女の子は引き笑い気味だから笑い方が似てるし、話をきちんと理解しようとしてくれてるのか、笑うタイミングも良く話しやすい。最近は何かしてるたびに隣りに座って来て、関係ないのに一緒に説明聞いたりとか、ほんと保護者みたいになってるけど…。



そんな彼女が仕事の合間にしたレンタルした映画の話が気になったので、日記に書こうとか思い聞きなおしてみた。



「何だっけ、さっき見るって言ったの?」


「ロング・エンゲージメントとエターナル・サンシャイン」





ロング・エンゲージメント [DVD]

ロング・エンゲージメント [DVD]











「うん、覚えた。」


「どうするの?」


「どんな映画か調べようかなって…」


「あ…恥ずかしいから先に言っておくけど、ラブストーリーだよ」



彼女と感覚を共有するために同じものを見て、同じことをしたい。





「この仕事ね、誉められてたよ。すごい良かったって。」



彼女がやってきて、嬉しそうに言う。彼女と何度か一緒にやってる仕事でクライアントからお褒めの言葉をもらい、その報告をしてきた。



「うん。でも、そんなに良くないんだけどなあ…」


「だけど、ほんとに良くなったよ。」


「でも、そんなには変わってないと思うけど…」


「…。」



急に何も言わなくなって、ちょっと怒ったような、困ったような表情で見つめてくる彼女…。それに対して自分も何を答えるでもなく、表情も変えないで数秒見つめ合う2人。



彼女にとっても、何度かのやりとりの中で良くなった実感があったのかな。それを、自信なさそうに否定してしまう自分。とにかく自信がないんだ…。自分を表現する全て、選択してきたこと、想像したこと、考えてること、やってみたいこと…どれも他人には絶対に見せたくない。自信がない。



彼女がその沈黙で伝えたかったことは、自信を持てって意味…か?