春とか冬とか
春…憂鬱な季節。
いままで春に良いことがあったことがない。空気が生温くなってくると、焦燥感にかられる。春は始まりの季節。学校が始まって、あたらしく友達ができて、恋人なんかもなれそうな人を見つけられて…。その始まりでいつも上手に振る舞えずにいて、周りから遅れていく自分に焦り、結局そのままダメになっていくような…。だから、毎年春に近づくとどこか構えてしまう自分がいる。怯えて、足が竦む。
何事も上手くいくと良いのにな
一度、仲良しの彼女にそんな話をしたことがある。
「春とかは嫌いだね。やっぱり寒い季節…、冬とかの方が好きかな。」
「ふーん…」
すこし困ったような顔をして考え込む彼女。反応を伺っていると、さらに一言。
「やっぱりキミって暗いんだね…」
「う、うん…。」
だけど、そんな彼女は暗くても特に気にしないようで。むしろ暗いほうが好みな気さえする。むやみやたらに明るい彼女は、それとは逆に暗い映画が好きで。自分の明るさの裏にできる暗さを人に重ねて見ているような。
希望だとか夢だとか、ほんとに好きになれる人だとか、少しでも自分に自信の持てる部分がまだこの先に残ってるといいな。
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