懐く

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前に犬を飼っていて、それはもう懐かれた。犬は愛情を与えた分、こちらに対しても好意をもって接してくれる。当然のこと、自然の摂理とも思う。もちろん、それは人間関係においても言えることで…。



仲良しの彼女はいつも向こうからやってきて、わーわーと騒いで用件が終わったら戻る。こっちから話しかけに行く場合は、ほんとたまに程度。彼女が他の人たちよりかは、好意を持って接してくれているのに、どこか冷静なところに立っていて適度な距離感を保っているのかも知れない。本当はもっと無邪気に…、お互いの何でも話せる相手でいたいのだけど。結局、さっぱり懐いてくれない犬みたいな…。



自分の素直な気持ちを知られるのが怖いのか、常に周囲の目を気にしているからか…。あるいは、その両方。もっと、彼女に懐いて素直になれるの良いのにな…。残念ながら上手な懐きかたも、上手な甘え方もまだ知らない。自分を知られるのが怖いし、目を見つめられるのも怖いし、何よりも人間が怖いし。



もしそれで、仲良くなれても彼女は結婚してしまうわけだし。そうなると、興味は限りなく0に近づいてしまう。冷たい人間と思われようとも、それは過ちを犯してしまうよりはずっと良い。「結婚してるけど好きだよ」とか「結婚してるけど可愛いね」と、前提に結婚してることが条件付けられるだけで、それは異性としての魅力を無価値にしてしまう。おそるべし結婚…。彼女のことを祝ったあと、きっぱりあきらめられるかな。引きずるほども恋愛してないけど。



格言めいたこと



その決断が正しかったとか間違っていたとか考えなくても、その時にどんなことをしてようとも、最後には運命の人と出会うようにできている



そんなことは一度もなかった。そんな運命に引き寄せられたみたいに、出会えたらどんなにいいことだろう。だけどきっと、どこかで重要な決断を自分でしないと…、していないからこそ、目の前に運命と言えるべき相手がいないのであって。何度も何度も後悔して、次は後悔しないようにしようと思っても、その積もった後悔がとても人を臆病にしてしまう。そのまま、何も決断をしないまま、何もかもが終わってしまう。取り残されてしまう。




女なんて星の数ほどいるけれど、それは星のように手が届かない



誰かが言ってた言葉だけど、それは上手く当てはまる。物心がついてから学生の頃まで…、それは比率で言えば当然のように半々だったものが、社会人になった途端に当然のように周囲から女性が消える。学校を卒業して何人かは結婚するとは思うけれど、残りは就職したり、またはバイトを続けてみたりと計算しても比率がおかしい。どこに消えたのか…。そのブラックホールに運命の人も吸い込まれてしまったのかな…。




ほんとに好き同士で付き合えるのって学生時代だけで、それ以降はどれだけ相手に妥協できるかで相手が決まる



この言葉はショックだわ…。明日の生きる希望さえも失ってしまう。氏ぬ。


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このページは、karinがMarch 14, 2006 12:00 AMに書いたブログ記事です。

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