karin: November 2008アーカイブ

苦手意識

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女の子は苦手だ




そんなことを日頃から感じているせいか、


会社の女の子に対する態度も安定しない。



長時間話さないでいると機嫌が悪いと思われ、


そこに気を遣われて変にぎこちなくなっていく。


彼女との関係が淡泊なものに変わっていく。



だから話すための口実作りや、愛想笑いをしないとダメらしい。




女の子は無責任だ




会社の女の子は不満を自分の口から言わず、彼女の信頼する


上司である愛称パパに彼女の意見を代弁させる場面を何度も見た。



女の子は周りとの関係を悪化させたくないため、


自分では言わない無責任さを持っている。


だから代弁する責任をもつことがカッコよく見えるらしい。




傷付ける言葉




特に接する女の子は女子高出身のためか、


変な意味ではなく男慣れしていない。


小学校6年生くらいの女子特有のストレートな物言いをよくする。



きっと彼女は学ぶべき異性との関係の中で、



「男子の心はデリケートで傷付きやすい」




なんてことを学んでないんだろう。



たびたびオブラートに包まない強烈な言葉を


発するから「口が悪い」と噂される。


けれど、それも魅力的に見えてしまう不思議。



それはきっと精神的にMだから、なんだろうな…。





女の子に接するのに一番効果的な時間は朝




朝起きて機嫌が悪いことが多いのだけど、


朝に会ってすぐに会話をすることって何だか重要そうだ。


それは、その子に会うことを楽しみにしていたともとれる。



それに女の子とベッドを共にして朝起きたとき、


朝起きて不機嫌な相手なら嫌だろうな、とも感じる。


そんな意味でも態度を安定させてるとモテるらしい。



今朝、会社の女の子に何気ない一言をかけてみた。


最初こそ少し怪訝な表情をされたが、その後は仲良く話すことができた。


昼過ぎから本気出すなんて考えてると、機嫌を伺う間に機会を逃すし、


何より女の子特有のバリアが構築されはじめるらしい。



仕事終わりの帰り際、彼女の携帯が鳴り誰かに呼び出されたようだ。


その様子を見て、上司が優しい口調で言う。



「ああ、用事あるなら帰っても良いよ」


「でも…」




そう少し気を遣う様子を見せ、それから


丸ビルに用事があることを告げる。



「どうやって行くんだっけ?」




そう聞く彼女、そして質問に答える上司。


そんな2人の話題に挟まれて、彼女から話題を振られた。



「意外に不便じゃない?あの辺。」


「そだね。どっかて山の手とかに乗り換える?」


「うーん、その方が良いのかな…」




そんな会話を彼女としておきながら、



「まあ、いっか…」




なんて淡白な答えを残して彼女を置き去りに帰る自分…。



「うちもそっち方向だし、途中まで一緒に行く?」




とか、そういうことを冗談っぽくでも言えれば良かったのだけど、


断るときの彼女の表情を見るのが怖くて何も言えなかった。



もう一生恋人ができる気がしない。





とらドラ!第4話より引用


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変な告白だよね。誉めてんだか、貶してんだか…。


でもね、嬉しかった。良いんだって思えたから。


そのままの自分を必要としてくれる、そんな人がいるんだって。




大河が告白されたことを思い出して語るシーン。



自分にとって恋人という存在に求める理由に近いと思った。


そのままの自分を必要としてくれる存在がいないから、


自分を変えなきゃいけないんじゃないか、そんな疑念を持ってしまう。



女の子に好きになってもらえないから、いつまでも自信が持てない。


そんな悪循環に巻き込まれている感じ。





「わたしに話すみたいに話せば良いじゃん」



会社の女の子が以前に言っていたこと。



自分がコンプレックスに思っていることは、


恋人ができれば解消できると思っている。


けれど問題はそこには無く、身近に解決方法があったかもしれない。



だからこそ彼女は



「わたしに話すみたいに」




なんて言ってくれたのかもしれない。



自信がないから、頭でばかり考える癖が抜けなくて一言が出ない。


逆に彼女はまず行動すると言っていた。


彼女は誰に対してもオープンに思えて、そんなところに惹かれたり、


憧れのような意味で恋のような気持ちがあるのかもしれない。



まずは甘えさせてくれる年上好きをなおさないと、


誰かの恋人候補になんてならないのかな。





「まだ帰らないの?」




就業時間も過ぎて残業していると、


会社の女の子が席に来て聞いてきた。



「うーん、どうしよっかな…」




そう曖昧に答えると、彼女は疑問をもつ表情を浮かべて言う。



「まだやってく?」




そう聞いてくるのは彼女からのアピールで、もしかして一緒に帰りたい?


お酒に付き合ってもらいたい意味では?と疑念を抱く。



それから数十分経過し、まだ席にいる彼女に声をかける。



「あれ、まだ帰らないんだね」


「うん」


「疲れてるなら帰っても良いんじゃない?」




彼女から何かしらの合図があったら一緒に帰るか聞いて、


それから食事に誘って…なんて想像していると彼女が答える。



「帰りたいけど、みんな残ってて帰りにくいなって…」


「そんなに気を遣わないで帰っても良いと思うけど?」


「でも、わたしは昨日みんなに手伝ってもらったしねー」




とニッコリした笑顔で答えた。



危うく勘違いして誘ってしまう寸前だった。


女の子からアピールされた経験も、それに気付いた試しもないけど、


きっとそれは考えているよりも分かりやすい合図だと思う。


仲良し?

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打ち合わせが終わると、隣にいた女の子が口を開く。



「ねえねえ」


「なに?」




目を向けると、彼女は手元の紙にペンを走らせた。



(あの人、今日も機嫌悪いね)




あの人とは、普段彼女がパパと呼ぶ人物、


彼女が信頼している上司のことだ。


こちらを見つめる彼女に頷くとさらにペンを走らせて



(なんか、やりにくい…)




そう書いた。またこちらを見る彼女。



「そうだね」




なんて深く考えずに答えたけれど、


結果的には彼女と話す機会が増え、愚痴や雑談の聞き役になった。


アドバイスもなく、ただ聞いているだけ。



もう何の発展もない。


恋人はあきらめたのだから…。




会社の女の子に話しかける。



「半分だけする?」


「うーん…」


「ちょっとだけしよっか?」


「でも」


「すこしだけ、ね?」


「…じゃあ、お願いしても良いかな?」




彼女は上目遣いをしながら甘えるようにして答える。


たぶん、多少強引なほうが上手くいく。


食事に誘ったり、デートに誘ったり、ホテルに誘ったり…。



強引に「こうしたいんだ!」を伝えることって重要かもしれない。


それだけで意外と実現できるんだ。



最初のは彼女の仕事を手伝ったときの会話だけど…。


世間の恋人たちがこんな会話をベッドで囁きあうのを想像してみる。


よし、死ぬか。




会社で事務仕事をする女性がいて話す機会がよくある。


その女性が席の近くに来たので服装の話題で声をかけた。



「よくアニマル柄着てる印象ですけど、そういうの好きなんですか?」


「うん、そうだよ」


「ふーん…」


「大阪のおばちゃんみたいでしょう?」




その女性との年齢差はそれほど離れていないし、


すこし考えてから切り返す。



「…いや、そんなことないですよ」




まだまだ女性としての魅力もありますよみたいな言い方。



会話省略のためにAボタン連打して「はい」を選択し、


そのままバッドエンドになる寸前だった。危ない危ない。




会社に向かう途中で、いつもの会社の女の子に会う。



「おはよー」




そう後ろから声をかけられた。


こちらも挨拶すると彼女が続けるようにして言う。



「はやく行かないと遅刻だよー」




時間を気にして彼女に尋ねる。



「間に合わなそう?」


「うん、かなりね」




そう答えたあと、さらに先を行くように歩く速度を早めた。




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並んで歩く時の歩調から、彼は彼女の好意をはっきりと感じることができた。どちらかが一歩踏み出せばきっとどちらも拒否しないだろうことを、すでにお互いに分かっていた。それでも、彼にはそうすべきかどうかの判断がつかなかった。




足早に先を行く彼女の後ろ姿を見て、さらに自分との距離感を思った。


ゆっくり歩いていても「早く行こう」とか、「どうしたの?」とか何も聞かれない。



だから、ウケミン


何もアクションを起こさない。


女の子に期待したって良いことはないんだ。





巌窟王


第20幕に登場するフランツからの手紙の引用



アルベール、いいか、決して誰も恨むな。


俺、思うんだ、愛する気持ちも、憎む気持ちも、


最初は人を思う気持ちから生まれたんだって。


悲しいことに思いは時として相手に届かず、


愛が憎しみに姿を変えることもあるだろう。


そんなときは子供の頃を思い出して欲しい。


傷ついても、傷ついても、真直ぐにしか愛せなかったあの頃を。






自分が会社の女の子の好みに合わなかっただけなんだ




それだけが思い浮かんで、別に自分を責める必要なんてない。


そう考えるとすこしだけ気が楽になった。



彼女には彼女なりの考えや人生があるから




そう自分に言い聞かせるようにして日常を送る。


どうやら恋人なんて出来る気配もない。



3連休が明けて会社の女の子は嬉しそうに話をしていた。


ディズニーランドに行ったらしく



「楽しかったけれど疲れたよ」




なんてことを彼女の信頼する上司である、


パパと呼ばれる相手とずっと話していた。


隣の席で少しだけ聞き耳を立てながら、



自分には絶対にこんな話をしてこないだろうな




そんな諦めの境地にいた。



以前、彼女にディズニーの話をしたけれど、忘れられてるだろうし、


自分がつまらないと思う相手とは会話しないだろう。


男加減 - 迎撃blog



そしてランチから戻ってくると、彼女は席にやってきて言う。



「これ、ディズニーランドで買ったおみやげです」


「ふーん、行ってきたんだ?」




そう言うと、彼女はうんとだけ頷いておみやげの説明をはじめる。



彼女は何人かに思い出話をしていたみたいだったけど、


自分が上司と違って思い出話の相手にならないことに落ち込んだ。


Calendar

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人生は夏休みの予定表に似ている




夏休み前に予定を立てるのだけど、決してその通りにならなくて、


予定なんて存在しないように行き当たりばったりだ。