ミッキーマウス
自分が会社の女の子の好みに合わなかっただけなんだ
それだけが思い浮かんで、別に自分を責める必要なんてない。
そう考えるとすこしだけ気が楽になった。
彼女には彼女なりの考えや人生があるから
そう自分に言い聞かせるようにして日常を送る。
どうやら恋人なんて出来る気配もない。
3連休が明けて会社の女の子は嬉しそうに話をしていた。
ディズニーランドに行ったらしく
「楽しかったけれど疲れたよ」
なんてことを彼女の信頼する上司である、
パパと呼ばれる相手とずっと話していた。
隣の席で少しだけ聞き耳を立てながら、
自分には絶対にこんな話をしてこないだろうな
そんな諦めの境地にいた。
以前、彼女にディズニーの話をしたけれど、忘れられてるだろうし、
自分がつまらないと思う相手とは会話しないだろう。
そしてランチから戻ってくると、彼女は席にやってきて言う。
「これ、ディズニーランドで買ったおみやげです」
「ふーん、行ってきたんだ?」
そう言うと、彼女はうんとだけ頷いておみやげの説明をはじめる。
彼女は何人かに思い出話をしていたみたいだったけど、
自分が上司と違って思い出話の相手にならないことに落ち込んだ。
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