karin: February 2009アーカイブ




「あの男の魂のリズムが変わった、


幼稚なアニソンから骨太のロックンロールでござる」




そんな銀魂にあった台詞を思い浮かべた。


やっぱり男はギターの音を聞くと精神面が変わるらしい。



今朝、電車の遅れを理由に会社に遅れて到着すると、


彼女と会社の上司が殺伐としていた。



これは何かあったんだろうと空気の異常さに感じ、


隣の席にいる上司をまたいで、わざわざ彼女充てにメールを書いた。




今日はあの人ピリピリしてやりにくいね




なかなか返事が来なくて、逆に空気を読めない自分を責め始めた頃、


着信を鳴らす音が小さく響いた。



そこには彼女から、上司の無責任さや不満を結構長く書いた文章が届いた。


それに対して簡単に返信をしたせいか、次のメールはなかったけれど。



それから何時間か過ぎ、社長と彼女の上司で話し合いになる。


たぶん仕事の進め方などの諸問題についての議論だったんだと思う。



確認のため、その場から戻ってきた彼女に




「今って、どんな様子?」




と聞いてみると




「今は社長に何か言うの止めた方が良いよ」




と優しく制止された。



けれど今のタイミングで言うことだと確信していたから


彼女の制止を振り切って社長と上司の議論に割って入った。


そこで自分が思ってる不満や、彼女の不満を代わりに話した。



社長の見解を聞いていると彼女もひょっこり顔をだし、一緒にその話を聞く。


30分くらい議論が続いた。



社長室を出る際に彼女と目が合って、合図を返した。




「だいじょうぶ?」




そう聞いてみると、彼女はそれにうなずいた。



そんな事を忘れはじめた午後、普段通りパソコンに向かって仕事をしていると


彼女と上司とで、どんな人と付き合いたいかの話題になった。




「わたしはご飯をおいしく食べる人が良いな!」




と、大きめの声で発言する彼女。そういえば昨日の飲み会で




「知ってる?ご飯食べるとき、ほんとに美味しそうに食べてるよ?」




そう言われたことを思い出して、すぐ消えた。


きっと勘違いだろう。勘違いだろうな。



重要なことなので2度言いました。


亀裂?

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会社の女の子と、彼女が信頼する上司の間で意見の食い違いが出てきた。


そのためか自分が上司への愚痴を言える人という立場に変わったようだ。



そんな2人に挟まれた状態で飲みに行くことになった。



飲み会の席では、彼女から珍しく関心を持たれていくつか質問をうけた。


よく目を合わせて会話をできたし、すこしだけ良い感じに思えた。


それがどこまで本心なのかは分からないけれど…。



けれど、そんな幸せな時間は長くは続かず


彼女と彼女を取り巻く会社の諸問題へと話題は変わる。


簡単に解決する問題ではないし、詳しく書かないけれど長引きそうだ。



そんなこととは全く関係なく彼女に言われた。



「怒られるの好きそうだよね?」




考えるようにしていると、「好きでしょ?」と念を押された。


そのことに納得がいかないように口走る。



「そうかな…」


「絶対そうだよ!」




そう断言する彼女の言葉に反論する。



「…あんまり、怒られた経験ってないからかも知れない」




その答えで話題が変わっていくのだけど、



“いや、構ってもらいたいから…”




と口に出すかどうか迷ってから、酔いもなかったので何も伝えられなかった。


けれど嫌な相手から怒られたら嫌いって態度をとるだろうな。




互いに興味がある訳でもないから関わることも少なく仕事をする。


そんな日々がずっと続いていた。



それから距離を縮める会話がすこしあって、


会社の女の子が愚痴を言える上司が出掛けていたこと。


その偶然が2つ重なったことで珍しく彼女に声をかけられた。



「ねえ!きょうお昼一緒に食べない?」


「うん、いいけど…」


「あのさ、この間教えてもらったパスタ屋さんに行こうよ!」




それは昨年末、彼女を誘ったけれど一度も行かなかった店だ。


結局は時間の都合で彼女の馴染みの店でのランチになったけど。


パスタ - ハクアといっしょ!迎撃ブログ



何を話そうかなんて難しいことは考えなかった。


そんなことより、今目の前にいる彼女は何か不満があるように見えた。


だから自己アピールなんて考えず愚痴をただ聞くことに徹した。



解決策を言うでもなくに、話にウンウンと頷きながら


話しを膨らませるように少しだけ話す程度で。



そんな一方的な会話をしていると、彼女はふと不思議そうな顔をして言う。



「寂しくなったりするときないの?」


「いや、あるけど…」


「そういうときはどうするの?」


「うーん…寝て、忘れる」




“君らしい答えだね”


そんなことを伝えるように微笑む彼女。



そんな今の自分とは違って、過去の自分であれば


“全然寂しいなんて思わない”と強がっていた。


けれど、寂しいときもあることを素直に言えたこと。



それだけでも成長なのかな。


取捨選択

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何かを得ることは何かを捨てることと同義




仕事能力を得るために対人能力を犠牲にしたり、


愛を得るために仕事を犠牲にしたり、


知らず知らずに取捨選択を迫られている。



今の自分は何かしら選択する必要性はある状況なのだけれど、


その選択で結果的に得てきたものをも失うことに躊躇してしまう。


最新の機材を買ってデザイン環境を整えたいし、


それとは別に仕事と全然関係のない趣味が欲しいと思ったりもする。




何をするにも時間が必要なことと、


それを今やるべきことなのかどうか判断すること。




いろんな要因が複雑に絡み合うから、何かを選択するってすごく難しいことだ。


だから




“これのために生きてる”




そんな風に言える何かを持っている人、


何もかも犠牲にして突き進む判断をする人が羨ましく見える。


固まる

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会社のパソコンの調子が悪くてフリーズばかりしていた。


作業が完全にストップしたため会社の女の子に報告する。



「ちょっと、ヤバいかも…」


「うん?全然ダメ?」




困ったような表情でうんと頷いてみると、彼女は少し含み笑いをして言う。



「ねえ、変な画像とか見てたんじゃないの?」




と、彼女のフリがきたのに上手く答えることができなくて、



「いや…」




なんて普通に言葉を詰まらせた。


なんだか、もったいないことした気分だ。