karin: December 2010アーカイブ



デザイナーという職業は遅かれ早かれ独立するもの、らしい。



自分の経験談として働き始めた頃、会社に尽くしながら虎視眈々と会社を乗っ取る計画を真剣に考えたりしてた時期もあった。ただ余りに時間がかかりすぎるし、そこまでして欲しい会社もなかった。結果的には、ただ日々の仕事で忙殺されただけなのだけど。



忙しいと安心する。これは多くの人が思うことらしい。でも、ある海外のインタビュー記事で女性が




「日本人は一生懸命働いてることを美徳とし自慢している。では、目標は?と聞かれると言葉を詰まらせる。目先の忙しさは分かるが、目標がない人間を私は魅力的とは思わない。」




たぶん、そんな記事だったと思う。『忙しい』それを理由にしている人間ばかりだ。でも、忙しいことは必ずしも必要とされているわけではない。極限まで忙しくなった結果、体調を壊し使いものにならなくなった。じゃあ、次は他の人に任せよう。社会って割とマジにそんなもんだと思う。



忙しい。忙しいのは分かるんだが、その先に何があるのか。大抵の場合、忙しさの先には別の忙しさだけが待ってるだけだ。忙しいのは何か目標を達成するための忙しさでなければならない。



だから、1つの目標として社会を良くする会社を作ろうと決意した。



他人に期待しても何も良くならないし、気付いたら自分で行動するべきだ。それはこれまで書いてきたことの積み重ねの上での結論だ。



人生は一度しかない。



多くの物語を見て色んな人生があるように錯覚してしまうけど、自分の人生は一度しかない。死ぬまで忙しいだけの人生なんて何も残らない。だから、大きな目標を掲げて行動することが大事なんだと思う。




『大きな目標の前では、小さな障害なんて気にならなくなる』




そんな言葉もどこかで聞いた。



社長面談で『コミュニケーションをなるべくとれ』と言われたが、昨日見たテレビの話や他人の悪口、ただ媚びを売るだけの会話とか、そんな幼稚なコミュ能力なんて社会には必要ない。とにかく物事を大きく考えてれば、そんな小言に惑わされずにすむ。



その面談で適当に会社の問題点を指摘をしてたら、「キミは全く人と違う考え方を持ってるね」と不思議そうに言われた。そりゃ人は誰だって個性的だろ。特に職業にデザイナーを選ぶような連中は。



そんなんでも一人前にボーナスは貰えたので、会社の設立が早まりそうだ。たぶんこの新会社は自分にとって社会と戦うための武器みたいなもんだと思ってる。