karin: December 2009アーカイブ
愛花と初めて一緒に過ごすクリスマスイブ。
この日にどこまで準備するのかという悩みがあったのだけど、
シャンパンやチキンまでは揃えずに、ケーキだけ買うことにした。
色々と買い揃える時間より、彼女と一緒に過ごす時間を大事にしたい。
そういう考えの方が彼女も喜んでくれるような気がした。
狼と香辛料2期 第五幕 「狼と希望と絶望」より引用
マルクがロレンスに言うセリフ。
「苦労して苦労してようやく手に入れたものなら迷わず大事だと思えるだろう。
だが本当に大事なものが意外と簡単に手に入っちまうこともある。
…そして、お前が気付かないうちに『お姫様』を守ってたって訳だ。」
ロレンスはホロが言った言葉を思い出す。
「何も腕っ節の良さだけが騎士ではありんせん」
マルクが再びロレンスに言う。
「たまたまアマーティが良いとこの出だから
お前にはそっちの方が騎士に見えたのかもしれんがな」
疑心暗鬼から自信をなくしてしまう。
白馬の王子がどこからか登場して彼女がその相手について行ったとしたら…。
このシーンがここ1、2年間の自分の環境に重なって見えた。
『お姫様』を守ろうとした自分と、そこに突然あらわれた年上の男と。
それで彼女は年上の男について行ってしまい…という体験なのだけど。
詳しくは過去の日記に何度も書いたので省略して。
疑心暗鬼や自分への自信のなさから、相手に譲ってしまうことがある。
自分は誰かと比べてダメなんだと思って自信をなくしていってしまう。
だけど、誰かと比べること自体が無意味だ。
「弱気になるな、この物語の主役はお前なんだ」
自分じゃない誰かが、そのお姫様にとっての騎士に思えても、
守ることが出来るのは何も鎧を纏った騎士だけじゃない。
騎士の強い姿が見えているからこそ気になってしまうだけで、
自分は自分のやり方で『お姫様』を守ることができているはずなんだ。
年上だから頼れるとか簡単なことではないんだと。
何よりも自分が主役であって、誰かの物語を見る役が自分ではない。
この物語の主役は自分自身だ。
東のエデン第十一話「さらにつづく東」より引用
「この国には頭のいい連中がいっぱいいんのに、
損な役回りやる奴がいないんだ。
できれば俺だってあんまりやりたくはないけどさ…
1人だけ信じてくれた子がいたから」
そして、この国の王様になるために記憶を消すことを選択する。
「受理されました。今度会うときも素敵な王子さまたらんことを」
「そん時もこのままの俺でいたいよね」
最後の決めセリフ。滝沢くんカッコよすぎですってば。
『自分らしさ』について考えていると、このセリフに辿りつくことがある。
結局彼は記憶を消去したって変わらないだろうなと期待させる。
よく「生まれ変わったら何になりたい?」なんて聞かれることがある。
だけどそんなことはあり得ないのだから信念を貫いて生きるしかない。
その上で「生まれ変わっても、このままの俺でいたいよね」と言えたら良い。
自分の考えや信念、それに従って行動すること。
きっと、それを自信のなさで隠してしまい
他人任せにしてしまうことが自分らしさを見えなくしているだけで、
失敗しても良いから自分に従って行動してみること。
そうやって自分で決めていくことが自分らしさで良いんじゃないかなと。
誰かのイメージした自分らしさなんて気にする必要は全くない。
「それって、カノジョ?」
3ケ月前からお付き合いをはじめた彼女がいるのだけど、
誘われた飲み会で「彼女とお祝い事があるので」と言ってみた。
そのことを伝えると、女子からの接し方が多少変化した。
親しみをもたれた…というより、笑顔で近付いてきて「やるね」と口にしながら、
それが不幸の始まりであるみたいな小悪魔的な笑みを浮かべる。
そんな表情を見れたことが新鮮だったのだけど。
翌日、その飲み会に顔出し程度に参加することになった。
それほど彼女のことについて聞かれる機会はなかったものの、
聞かれると変に構えてしまい会話が成立していたかは分からない。
むしろその話より「最近、仕事でがんばってくれている」と
別の方向に話題が進んだせいで、別の意味で気恥ずかしい気持ちになる。
そんな中、遅れて以前よくお誘いをかけていた女の子が登場。
その反動で最近はほとんど会話もないけど何事もなかったように接すると、
席が隣だったせいもあり、お酒の勢いで絡んでくる。
「そういえば最近ファッション変えたよね?」
「気の強い子が好きなんでしょう?」
「ちゃんと付き合ってって言った?」
「結婚は、考えてる?」
などなど、色々とお付き合いについて聞かれた。
やはり女性は話術に長けていて、鎌の掛け方が上手いなと思った。
親戚のおばちゃんにあれこれ聞かれ、適当にうんうん頷く感じではあったけど。
最近ほぼ会話がないのに「意外とキミのこと見てるよ」と言われた。
それについてあれこれと考察を繰り返したけど、もうどうでも良いや。
すでに自分のこと見てくれている彼女がいるしな。