karin: June 2010アーカイブ
この本に興味を持ったのは以前辞めた女の子の影響かも知れない。
- 作者: 竹内謙礼,青木寿幸
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2010/04/08
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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会社やお金について調べようと本屋にいて、偶然手にとった本の主人公の名前。
それが辞めた女の子と同じだったので運命的なものを感じてしまった。
http://d.hatena.ne.jp/rife/20100317:title
今になって思い出すのは、彼女が辞める前年の忘年会で席が隣になったことだ。
彼女はこれからの仕事について
「いろいろ迷惑かけるけど来年もよろしくね」
と、声を掛けてきた。
それについて「こちらこそ」なんて答える。
「ごめんね、仕事でもお金にならない案件が多いと思うけど…」
そう言う彼女に対して、
「それは大丈夫だよ。別に俺は全然安くても構わないから、無理しないで良いよ。」
こんな感じのことを言ったと思う。他の案件に比べても、彼女の仕事はそれほど売り上げにつながらない訳ではなかった。
今にして思えば、彼女の立場のことを考えずに突き放してしまったかなと思う。彼女が求めていたのは、『売り上げをあげる』という目標について、一緒に進もうという意味だったのかも知れない。
先日、ラジオで聞いた話があって、
『面倒なことを自分がやらなければいけなくなったとき、周りの人たちは「がんばってね」と口々に応援してくれたけど、1人だけ「一緒にがんばろうね」と声を掛けてくれた。その言葉にすごく勇気付けられた。』
「がんばってね」と「がんばろうね」は大きく意味が違う。きっと自分は辞めた女の子に「がんばってね」と言う人間だったんだろう。売り上げをあげるために「一緒にがんばろうね」と言えば良かったのだけど、どこか突き放すように
「俺は全然お金とか売り上げとか気にしないから」
みたいなことを言った気がする。
彼女にしてみれば目標に付いてきて欲しい相手にそっぽ向かれたように感じたと思う。それは彼女が辞めた直接の原因ではないだろうけど、積み重なった要因の1つではあるかもしれない。
そして、今の自分が売り上げをいちいち気にしなきゃいけない立場になっている。もし彼女が会社に残っていたら、色々と相談できたかも知れないなと今になって後悔している。
お金について自分は気にしてないというスタンスを取るのは、
『お金=悪』
『お金儲け=悪いこと』
という価値観があるからだと思う。小さい頃からテレビやテレビドラマが好きで、ニュースでも「お金儲け=悪いこと=逮捕」という図式を何度も見ていたせいか、お金に対して良いイメージがない。
だから、彼女の前でお金を稼ぐことより、他の価値観を優先させることで格好付けていたのかも知れない。
そんなことがあって、今はお金について勉強する機会が増えた。会社や経済について知識を深めるために本を読む時期なのかなと思っている。