偉そうなおっさん
東のエデンで滝沢朗がよく口にしていたセリフ。
「一発ぶん殴ってやらなきゃ気がすまない」
今の世界的な動きというのは権力への反抗だと思っていて、自分が会社を興す理由もそこにあるんじゃないかと考えた。都心の一等地のどデカいビルで、椅子にふんぞり返って偉そうにしているおっさん。世界はそういう権力に立ち向かっていこうとしている。
世の中は不思議に出来ていて、100万円で仕事を頼むと、半分はそのおっさんの懐に。そして、残りの50万を若者が何人かで分け合って仕事をすることになる。
おっさんは何もしてないのに50万の儲け。そんな理不尽な構造に対して、おかしいと気付いていても誰も何も言わない。それを受け入れて認めてしまうのも嫌なので何かしたかった。
それから時が経ち、予算削減で100万円は払えないからと80万円で仕事を頼むと、おっさんは自分の懐には50万円。残りの30万円を若者何人かで分け合って仕事させよう。割と真剣にそんな感じだと思う。決して40万ずつで分けようなんて思ってない。
「え、じゃあ今30万円で仕事やってるけど、おっさんを無視しちゃえば差額の50万円は依頼主と折半できるんじゃね?」
そういう考え。コストを抑えようとして、おっさんに頼むからおかしなことになる。
数も圧倒的に多くて、氷河期もなく育ち、ぶくぶく太ったおっさん達にこれ以上協力する必要はない。それが、都合よく利用される不安を語った東のエデンの森見咲ちゃんのセリフに重なって見えた。
そもそも今の地位にいる権力者って二世や三世ばかりで、その地位を築いた人物は少ない。そういう権力者がいかに無能なのか、ネットで暴かれ始めたことで革命が起きたりするんじゃないかなと。
東のエデンをつくった神山健治監督の言葉で、曖昧ながら覚えているのが「そういった不正を暴こうとキャリアを重ねてきたけど、不正をする者はなく、自分の責任ばかりが大きくなり、結果として爆心地に近付いただけだった」と語っていた。
自分もおっさんをぶん殴るために起業してみたけど、自分が想像したようなおっさんはいなかった。そんな結論に辿りつくのかも知れないけど、行動してみないと何も分からない。
「一発ぶん殴ってやらなきゃ気がすまないからさ」
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