そうべつかい!

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「7時からだから」




会議室から自分の席に戻るまでの間、後ろからついてきた職場の女性に言われた。あまりに急だったため、確認も含めて聞いた。




「今日の?」


「うん」




そんな暗号みたいな会話のあと、仕事を終えて送別会に参加した。



感想から言えば送別会とは名ばかりで、ただお酒の席を設けたいだけだったように思えた。自分自身それほど話題の中心になるようなタイプじゃないだけに、ほとんどの話題は今の会社の状況に対しての愚痴だった。



書くべきことがあるとするなら、入社してから仲良くなれそうと思った女性、冒頭の暗号で送別会の予定を教えてくれた女性からこう言われた。自分の席の目の前で、ビールを片手にしながら




「わたしのこと嫌いでしょ?いつも私の電話に出てくれないし…」




正確に言えば、好きになれそうだったけどなれなかったんだと思う。彼女と話していると、どうしてか嫌な部分ばかり見つけて指摘してくるタイプなので合わなかった。それと、冒頭の会話のように言いたいことを察して欲しいという欲求が大きいこと。また、年上に対しては無条件に心を開いてしまうこと。これには本当に参ってしまって、彼女と仲良くなることを諦める要因になった。



彼女と同じように悪い点ばかり挙げていても仕方ないけど、一方的に仲良くなりたいと思っていたって必ずしも仲良くなれるわけがないんだと教えられた。それとは逆に、入社した頃に険悪になっていた女性とは別れ際に握手するまで仲良くなってしまう。そんなことが起こるから世の中は本当に楽しくて不思議だ。



その女性からは、あまり会話をしないことに対して




「もっと色んなこと喋れば良いのに、もったいない…」




と言われた。同じことを以前から言われてるので、そろそろ改善しないといけない気はする。



男の上司からは、独立についてアドバイスをされた。




「せめて、クライアントの1つくらい確実に取れてからの方が良いんじゃないか?」




けれど、未来に確実なものなんて何ひとつとしてない。そういう考えしか思い浮かばなかった。その1つを得るために何十年も犠牲になるなら、不確定であっても行動して自分で確かめた方が早い。



Don't Trust Over 30.



3年間を今の会社で過ごして、本当に大人はすぐに都合の良い嘘をつくんだなと思った。嘘をついて、それがバレそうになると誤魔化す。反抗されないように、『経験が足りない』等と言動を封じ込める。そういう下らない大人の見栄に振り回される人生に意味はない。



今の自分にある武器は、そんな嘘に立ち向かえる勇気と、誰かのくれた言葉だ。



そういう想いを忘れないうちに独立しておこう。どうあがいたって、いくら嫌でも年齢は重ねてしまうものだから。今何もしなかったら、きっとずっと何もできない。


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このページは、karinがApril 27, 2011 12:00 AMに書いたブログ記事です。

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