姉属性

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「これでも、わたしの方がお姉さんなんらかね!」




会社の女の子が酔いつぶれて呂律も回らないように言った。




「今の会社を良くするキーパーソンは誰だと思う?」




そう酔いながら聞く彼女に




「さあ…」




と、言ってから上司の名前をあげると違うと言われた。


後から、自分だと答えられなかったかっこ悪さに気付いた。




「人を信用してないでしょ?」




そう真顔で聞く彼女に素直に頷くと、




「わたしもなんだよね」




と彼女は同意した。



あとは酔った彼女に顔を両手で鷲掴みにされたり、


缶ビールを買っていったら抱きつかれたりした。


ついでに最近よく一緒に仕事をする営業の女の子との仲を探られたり…。



それでも、どれもこれもフラグとは思えなかった。


そして終電も近い時間になり、酔いつぶれた彼女を自宅まで送ることになった。


まさに送り狼。


がおー!




「わたし送って、自分は帰れるの?大丈夫?…バカだねー」




蚊の鳴くような小さな声で言う彼女に、そうだねと答えた。


無事彼女の自宅まで送っていくと冒頭のセリフ。




「これでも、わたしの方がお姉さんなんらかね!」




これなんてエロゲ?



まあ地味に帰ってきた訳だけど…。


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このページは、karinがJune 4, 2009 12:00 AMに書いたブログ記事です。

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