エンディング

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このところ何かと騒がしい事件が起こるようになった。


今朝、会議の中で会社の女の子は




自分が悪者になって周りに嫌みを言わなきゃいけない立場なこと




を強く主張した。それを上司は悪く言うものだから


彼女も感極まって、涙ながらに訴えた。




「わたしがハブられてるって知ってますか!?」




それに対して上司が言う。




「そういう立場になりたいなら、別に止めないよ」


「…、誰もハブられたいって思ってるわけないじゃないですか!」




そこに社長が空気を読まずに来て、打ち合わせが始まる。


隣に座る彼女にこそっと「席を変わろうか?」と伝えて入れ代わり、


自分が泣いてる彼女を隠すようにして、社長との間に入った。




気まずい空気を残したまま打ち合わせが終わる。




いつものことだけれど、喧嘩の後の上司と彼女は一緒に休憩に行って話し合う。


その後で彼女がしてる仕事に上司が割り込んでいき仲良くなるの繰り返し。


仲良くなると彼女は上司に媚びるように、特に甘えるようにする。



そんな無限ループ。


それがお互いの利益になるからだったんだと今になって気付いた。



今日は喧嘩も涙もいろいろあって仕事に集中できなそうだから




「早めに仕事切り上げようか?」




と、彼女に声を掛けた。


すると「もう帰りたい」と、彼女も冗談めいた返事をした。


それから無限ループで彼女と上司は仲直りをしたようだった。



切り上げると伝えた時刻になると、不安気に上司と話す自分を見る彼女。


それから「お疲れさまでした」と挨拶をされた。その後で上司が言ってくる。




「今日はもうあがるよね?僕もあがるけど…」




あー、はいお疲れさまでした。なんて適当に答えてから思い浮かぶ。


彼女の不安気な目は自分じゃなく、上司を見ていたんじゃないかと…。


これは、彼女と上司で飲みに行くパターンだと!



そこで流れてくるエンディング曲、スタッフロールが流れて…。



よし、死ぬか。



気を遣って席代わってみたり、プリンあげたり、早めに切り上げること言ったり…。


ほんとうに“お姫様”に尽くしたって報われないようだ。



『いつでも自分は、恋愛映画の脇役みたいだ』と思った。


主役にヒロインを奪われるようなね。


いや、そもそも手に入れちゃいないから、通行人Aくらいなのかな。



今日は、この会社に来て1年目なのだけれど、


やっぱり自分の居場所ではないということを再認識した。


小さいけれど目標もできたし、今から行動を起こして現実を変えよう。




何もお姫様は彼女だけじゃないし、


行動を起こすことだって今の自分にしか出来ないことだ。




近いうちに「辞める」と伝えたら彼女はどんな表情をするだろう。


そんなことを少しだけ考えている。


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このページは、karinがMarch 3, 2009 12:00 AMに書いたブログ記事です。

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