ねえねえ
前日の一件から今日は会社の女の子と仲良く話せた。
呼ぶときに「ねえねえ」と先に声を掛けると良いみたいだ。
そんな風に彼女と仕事の話をしていると話題を切り出された。
「あの人さ、機嫌悪いときはほんと話しにくいよね」
と、彼女は言う。
あの人とは、彼女が信頼している上司のことだ。
「忙しいから機嫌悪いのかな…」
そう答えて反応を伺うと、興味を持つように身を乗り出して質問してきた。
「キミもそう思う?」
「うん」
「あの人の器って小さいなー、そう思いません?」
そんな彼女の悪口に優しい感じで「そだね」なんて答えた。
そのあとで忙しくなり話せないでいると、彼女が席に来て尋ねてきた。
「ねえ、今日はまだ帰らないの?また昨日みたいに終電までやってくの?」
「…うん。忙しいからね」
「そっか、わたしは帰ろうかなって思って…」
「あ、良いんじゃない?今週なんて特に忙しかったしさ」
そんな会話を少し交えた後で、彼女は次の話し相手を探すように上司と雑談。
それが終わると、名前にちゃん付けで呼ばれた。返事をすると彼女は笑顔で言う。
「じゃあ、わたしもう帰るね」
「うん、お疲れさま」
彼女に対して最大級の笑顔で答えてから、
「あ、プリン持った?」
「うん、もらったー」
なんて会社の頂き物を確認しあったあと、挨拶をして笑顔で別れた。
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