肯定ペンギンと童貞ペンギン
例の最悪の一件以来、会社の女の子に話しかけに行くことをやめてたら、態度の急変に心配したのか彼女が席に来た。簡単に受け答えをしていると、彼女が質問する。
「香水つけてる?」
気分転換のためにつけていたけど、最悪の出来事のこと、急に聞かれたこともあって反射的に
「ううん…。あ、ワックスじゃない?」
なんて髪を触りながら曖昧に答えてしまう。彼女も「ふーん…」と素っ気ない返事して、興味をなくして去っていく。何これ、死ぬの?
彼女から話しかけに来てくれることなんて1日に1回あるかどうかだし、極端にガードも固くなっている印象がある。「嫌われてるだろう」という恐怖心が距離感を生んで、彼女も何となく距離をとる。そんな悪循環。関係を進展させる気もないし、心のダメージに鈍感になってしまった。
それから彼女の名前を呼ぶときに、いつもと違う呼びかたに変えた。距離をおくという意味もあったし、馴れ馴れしく名前で呼ぶような関係じゃないし。『たまごっち』みたいなニュアンスで呼ぶ。1度目は「フフ、急にどうしたの?」と言うように笑い、2度目に同じように呼ぶと
「次にそれで呼んだら返事してあげないから!」
って、怒られた。その呼ばれ方に嫌な思い出があるみたいで、妙な間が空いてしまう。機転の利いた会話をすることは難しいな。
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途中までしか読んでいないけれど、106ページからの引用。
時々、相手の目を見ながら「うんうん」としっかりうなずいて、相手を肯定してあげる。否定的な意見は言わない。気の利いたアドバイスをしようと思わない。この3点に気を付けていれば、誰でも聞き上手になれること請け合いです。
常にアドバイスするために悩んでいたような気がする。結局女の子って話したいだけなのだから、ただ聞いときゃ良い。言ったことだけで満足する。全然理解できないけど、それだけで良いらしい。残りの2点については、同じことを以前の記事で書いた。
大抵の女の子との会話は「そうだねそうだね」って同意して、「間違ってない、正しいよ」って言ってれば上手くいく。
相手を肯定してあげて、否定的な意見を言わない。それは例えば、好きな子が別の男と会ったりする場合においても。
「だから、わたしも今度ね、花火大会の日に男紹介してもらおうって思ってさ…」
この言葉に対して、後日、彼女の行動を否定するように、
「紹介…、上手くいかなきゃいいなー」
と答えた。これは否定意見だし、自分が彼女を彼女にしたいという意味をもたせた。けれども、相手に求めるような行動って警戒心をもたせてしまうらしい。たぶん、『知らないうちに付き合ってた』なんてふざけた意見を言うカップルはお互いに求めないから警戒心もないまま近付いて、そのまま付き合うみたいなことなんだろう。
では、どう答えたら良かったんだろうか。
「だから、わたしも今度ね、花火大会の日に男紹介してもらおうって思ってさ…」
「あ、良かったじゃん。楽しめると良いね。」
とか、そういう答え。
なんか余裕のある男っぽくて必死じゃないし、モテるオーラすら感じる。さらに紹介してもらった後、場合によってはこんな展開になる。
「紹介してもらったけど、あんまり良い人じゃなかったんだ」
「そっか、残念だったね」
「それでさ…、」
「うん?」
「よかったら今度デートとかしない?」
よし、死ぬ。
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