バンブーブレード第24話 感想
バンブーブレード24話「剣と道」
「自分と同じように相手ががんばってたら、差は縮まらない。勝てっこないのよ」
ライバルに勝つことを諦めて、冷めた態度で言い放つミヤミヤ。彼女を追ってきたサトリが、思わず彼女の手を掴んで言う。
「そんなの勝手に決めないでよ!努力が無駄なんて何で言えるの!?何で決められるの!?私はそんなこと思ったことないよ、たった二回負けただけで諦めて、ふてくされて、逃げようしてるアンタにそんなこと言わせない!辞めるんだったら、勝って辞めてよっ!」
普段から自己主張の少ないサトリが、思わず自分の気持ちに熱くなって言うセリフ。この場面がすごく良い。文章にすると伝わらないけど、声優の人の演技も凄い。自分に共感できる過去があるからか、それとも過去の自分から言われてる気がするからなのか、すごく感動した。青春っぽくて好き。
さておき…。いつもの書くか。
会社の女の子に対して基本的に相手にしない態度をする。朝の会議、座るためのイスが足りなくて仕方なくディレクターチェアに座る。周りは女性陣ばかりなので気を遣う。そうして会議が終わる頃、珍しく彼女から話しかけてきた。
「今日は、イス違うんだね」
それを無視。正確に言えば彼女のセリフと重なるように、彼女自身が呼ばれたからだけど結果的に無視した。
そのあとで、あまりに仕事に没頭していると彼女に話しかけられる。主に仕事関係の話で声を掛けられ、丁寧に説明してあげると彼女はキラキラと目を輝かせていた。こういう彼女も好きだけど、負けない。恋したほうが負けだから。彼女が思わず目を輝かせるほど参加したかった仕事なので、元気付けるように言う。
「こういう仕事ができる機会もさ、すぐ増えるよ!」
彼女は人差し指を向けて、男っぽい口調で言う。
「本気でそれ思ってんの?」
それにウン、と頷いて返事をすると彼女は恥ずかしそうにして、
「ごめん、わたし連休のテンションで言っちゃった」
と照れ笑いをした。
彼女に話題を振ることを極端に避けていると、彼女から席に来ることが増えた。それで他愛もない会話をしていると、一緒に仕事をする機会の多い事務の女性に名前を呼ばれる。たびたび呼ばれるから、普段から何度も会話の邪魔をされている。
年上好きだけど、その事務の女性は対象から外れるくらい。こうして会話を遮るように仕事をもってきて、一通り説明をし終える。すると、会話を邪魔された女の子は不満そうにして声を大きくして言う。
「またそれ?いつもそういうのばっかりじゃん。面倒…」
その言葉に全く無反応でスタスタと席に戻っていく事務の女性。あれ、勘違いしてない?大丈夫?
今の彼女の言葉は仕事に対しての話でさ…と説明しかけて、言葉がまとまらないうちに女子2人に逃げられた。何この女子特有の気まずい空気。死ぬの?
彼女は決して悪気で言ったわけじゃないのに、どこか抜けてて勘違いされやすいタイプだと再認識する。けれど、2人は仲良しだと聞いているし大丈夫だろう…、大丈夫だろうな…。自分には直接関係ないのに、無性に不安になる。
「風邪ひいたかも…」
帰り際、彼女の側を通るときに名前を呼んだりせずに呟く。彼女は振り向いてから、すこし心配そうな顔を見せた。今度は彼女と目を合わせて言う。
「なんか寒くてさ…」
「その格好なのに?」
「うん…。あれ、薄着だね」
彼女の服を指す。そして彼女に質問を投げかける。
「朝とか寒くない?」
「うん、全然平気よ」
「遅刻しそうになって走ったりするから暑いのかな…」
「別に走ったりしてないよ」
そう、すこし微笑んで言う彼女。そのまま挨拶だけして別れた。
積極的に誘ったり、積極的に話題を振ることをやめたら、逆に彼女から話しに来ることが増えた。それまでは全然席に来なかったくせに…。彼女と話したい欲求を我慢することにも疲れるけど、積極的なアピールして構ってもらえないのも疲れる。
“女の子と会話するときは聞き役に徹する”
特に彼女に関して言えば、相手が口を開くと自分が話すのをやめて聞こうとするから、余計に自分が話したいタイプじゃないかと思う。
たぶん、女の子相手に自己主張しすぎちゃいけない。適当に頷いてるだけで十分で、自己アピールとか求めてない。それに女の子の会話を遮って話すのは良くない。お互いで譲りあって、2人で沈黙して見つめ合うくらいがきっと丁度良い。
大抵の女の子との会話は「そうだねそうだね」って同意して、「間違ってない、正しいよ」って言ってれば上手くいく。
…すごく馬鹿っぽいけど。
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