幸せにする決意

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「女の子に会うためにお昼遠くまで行って食事してるでしょ?」



そう会社の上司に言われ、まさかと答える。会社の女の子も都合よく話を聞いていて冷やかすように言う。



「ふーん、いいなー」


「だから、そんなんじゃないよ」



否定意見を彼女に向かって言う。そして彼女はすこし遠くを見るようにして言う。



「だから、わたしも今度ね、花火大会の日に男紹介してもらおうって思ってさ…」



そう嬉しそうに言う彼女に、良いんじゃない?と適当な返事をする上司。すこしだけ不快な表情をして軽く溜め息を吐く自分…。



今日は忙しくて彼女に対してアピールも出来なかったし、良いところだって全然見せられなかった。お肉を一緒に食べに行く提案も延期してしまったし、彼女からも相変わらず「さん付け」で呼ばれている。自分から彼女のもとに行くことが多くなって、彼女が席に来てくれることも無くなった。




「わたしは、好きな人のことは追っかけて行くタイプだから」



間違いなく全然追われてない。だからこそ逆に、彼女に対して追っかけてみたらどうだろうかと思っている。口で言うほど追うようなタイプには見えないし、彼女も意外に受け身なのかも知れない。明日あらためて東京湾大華火祭の話をしてみようと思う。


花火に誘う - 迎撃blog




「紹介なんて絶対上手く行かないって!だから花火見に行く相手は、俺とか…どうかな?」



そういうアピール方法。間違いなく彼女は「でも、友達と約束が…」と返してくるから、そこで好きな気持ちをストレートに伝えてみる…なんて、出来ないだろうな。



だけど、考えてみても彼女が見知らぬどこぞの30代の男と付き合う姿なんて想像がしたくない。それなら自分が彼女と付き合うことの方が、彼女を幸せにしてあげられると思う。わりと本気で。



およそ半年間、彼女と一緒に仕事をしているのだから、そこらのカップルよりも長い時間一緒にいる。それは初対面の異性と仲良くなるための面倒を省いてしまえるっていう、最高の環境にいるんだ。


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このページは、karinがAugust 5, 2008 12:00 AMに書いたブログ記事です。

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