優しさの見返り
「週末は何してた?」
「わたしはね、うーんと…。3日間ずっと飲んだりしてたよ」
「そうなんだ。だから月曜の朝はテンション低かったの?」
「そう」
笑いながら彼女は答えた。
今の会社の女の子と親しくなって随分と時間が経ったし、彼女がどういう人間なのか理解してきたつもりだ。今回は視点を変えて、自分の内面を含んだことを書こうかと思う。
「何で、わたしなんかに優しくしてくれるんですか?」
最初にそう聞かれた。優しくすることに理由を求められた。答えとしては「好きだから」と言いたくなるけど、下心は無かったから自分でもよく分からなかった。でも、優しくすることに対しての“見返り”をどこかで期待していたのかも知れない。
そこで仮に、彼女にこう言われたと仮定する。
「優しくしてくれたお礼にデートして、1回くらいならエッチさせてあげる」
嬉しいは嬉しいけど、何か違う。自分が求めていることは、こんな見返りじゃない。
『されて嬉しいと思うことを他人にもしてあげる』
そんなことを小さい頃に言われた記憶がある。これに当てはめると彼女に求めている見返りというのは、
「優しくされたいから、優しくしている」
ということ。構ってもらいたいし、やっぱり女の子から優しくされたら嬉しい。幸せだ。では、彼女が欲しがる幸せは何だろう?と考えを膨らませてみる。そうすると、冒頭の会話につながる。
“お酒を飲むのがとにかく大好き。今は彼氏とかよりも、お酒飲んで騒いでいる方が幸せ。”
たぶん彼女はそう考えているんだと思う。だから、デートに誘ったときも曖昧な答え方で逃げられたんだろう。
デートを断ることで仲が悪くなり、優しくされなくなることは回避したい。なので、代わりと言っては何だけど、ランチ一緒に行きませんか?という意味なんだろう。だから、やはり恋人候補にはなってない。
恋人と付き合うことの背景には、必ず利害の一致がある
本当に好きな気持ちだけで付き合うのは学生時代だけで、それ以降は純粋な恋愛はできない。
以前から何度か書いたけど、本当にそのとおりだ。今の会社の女の子に対しても、お互いの幸せと思う部分が一致していない。エッチしたいなら、したい同士で付き合えば良いし、お酒を飲むのが好きなら、飲むのが好きな同士付き合えば良い。
恋愛って結局それだけのことを、愛だ恋だでオブラートに包まれているだけで、お互い想い合う恋愛なんて誰もが簡単にできるものじゃない。一方通行だったり、上手く利用されてるだけだったり。それでも、誰かに必要とされたいからアピールするんだけど。
どうなんだろうな。今の会社の女の子に対しても少しクールダウンしたというか、彼女の幸せを尊重すると恋人として付き合う自信はない。根拠の無い自信を振り回して、絶対に幸せにするなんて言えるような性格じゃない。
デートを断られたり、アピールしたのに失敗したときに思うことは
「じゃあ、別の誰かと付き合えば?」
なんてことを、すぐ考えてしまう。だから諦めが早い。ここで、それでも好きなんだ。今度こそ、どっか一緒に行かない?と、そう考えを切り替えてアピールしていけば、相手もそれだけ本気だと感じるしデートの1回や2回は出来たはずなんだ。
今の会社の女の子だって、新しく入った上司と喫煙所で仲良く会話しているようだし、何だか自分が必要とされていない感がある。となると、性格的にどうでも良くなってきて
「じゃあ、その上司に助けてもらえば?」
なんて、興味ないように冷たく振舞う。こういう性格を改善しないと、恋愛できそうにない。
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