自滅、自棄

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「今度こそ、デートしない?」



あまりに唐突に切り出したので、完全に失敗した。話の流れに任せた自然な感じで「じゃあ今度行こうか?」くらいで良かったのに、あからさまにデートの意識を持たせちゃって自己嫌悪。会社の女の子の答えは、



「良いよ」



って返事だったけれど、誘い方がスマートじゃないし、下心っぽさが見えてしまった気がする。たぶん、女の子を誘う場合には意識させたらダメで、あくまで相手の話に合わせつつ自分も共感みたいな態度をとって誘う方が良いと思った。



その会話のあとで話を膨らませて、予定を決めようと焦ってしまう。もうダメだ。



「じゃあさ、いつにする?」


「今度ね、友達と焼肉パーティあるからそれ決めてからで良い?」


「焼肉パーティ?」


「そう、友達が子供産んだから一緒に焼肉食べてお酒飲んだりするんだ」


「うん、わかった。じゃあ、あとで良いや。」


「ごめんね」



もうダメかもしれんね。



基本的に女の子は行きたくなくてもNOとは言わず、スルーをしたり忘れたフリをする場合が多い。そのため、こういう答えの場合はデートできる期待値はとっても低い。



彼女の話を聞いて思ったことは、周りが結婚していき焦る気持ちもあるだろうし、なんかこう弱みに付け込んでいっているように思えて自分が嫌いになる。ちょうど彼女が弱っているときに会ったのだけど、そういう関係になりたくて彼女に優しくしてきた訳じゃない。それがこう一瞬で、下心に変わって見えてしまう。



恋愛なんて自己中心的なもの


互いに想い合っていて…なんて、理想にしかならない



それに最近の彼女は自分よりも後から入った上司に頼ることが多くなって、どことなく寂しい気持ちになる。会社自体か、それとも社会全体の暗黙なのか、やはり信頼されるには“年齢が高い”ほうが説得力があるらしい。判断基準は“中身”じゃなく“年齢”。彼女もそれと同じ考えみたいでちょっと嫌になる。くだらない。



だけど、少しだけ良いこともあった。朝の何も解決しないくだらない会議が終わって、彼女に話しかけた。



「今日、あれだね」


「うん?」


「服装…、似てない?」


「あ、そうだね。二人ともボーダーだし。」



「そうそう、たぶん着てくるんじゃないかと思って…」と言おうとすると、彼女から似たようなことを言われた。なかなか気が合う。そんなこともあったけど、もうデート誘うの失敗してるしもうダメかも。決めたことが一瞬でも計画通りに上手く進まないだけで極端に自信を失くす。どうでも良くなる。



もう一生涯、自分に彼女ができる気がしない。


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このページは、karinがJune 17, 2008 12:00 AMに書いたブログ記事です。

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