彼女の意図

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会社の女の子と土曜の飲み会の件でいろいろあったので、怖いから距離を取ろうと考えていた。それを彼女は察したのかどうか、午前中は短いコミュニケーションばかりだった。



そして午後、彼女の席に行き見せたいものを渡すと、流れの止まっていたダムが決壊するかのような勢いで会話が弾んだ。嬉しそうに話す彼女の印象が何か違うと思ってよく観察すると、彼女のファッションがいつもと違う。服の色は若草色で、それは最近自分が気に入ってる服の色。少し色を合わせようとしてるのかなと、わずかに感じた。



先週の土曜日、お酒の入った席での彼女の言動は強烈で、明らかにキツい表現を使い相手を罵倒していた。その印象と今の楽しそうに話すギャップというのが自分が感じている違和感でもある。自分が彼女の言葉で傷付くのが怖いとも思った。



その日の帰り際に何気なく彼女との会話でその話がされた。暗いところだったので彼女の表情までは読み取れなかったけれど、照れを隠したように恥ずかしそうな表情に見えた。



「だってわたし、イライラしてたから」


「だから、意外にキツいこと言うんだなーって思って」


「うんうん」



とすこし納得する様子を見せる彼女。たまに口が悪いと言われているし、お酒の席ではそれが顕著にあらわれ彼女自身もそれを自覚しているようだ。



「でも、わたしも今までの3年以上のイライラをぶつけたからね」


「そっか」



彼女の今までの立場は決して良いとは言えず、犠牲になっていたことも知っているので、どうしてここまでキツい言い方をしたのか理解できた。そのあとも彼女の相談にのって話を切り上げた。「じゃあね」と言って彼女の前から立ち去る。そんな後ろ姿を見送るような形で彼女が言ってくる。



「ありがとね…」



彼女の言葉に大きく頷くような行動で応える。ここで、上手く表情が作れていればカッコいいけど、そこまでの自信はない。彼女が理解してくれてると良いけど…。


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このページは、karinがJune 9, 2008 12:00 AMに書いたブログ記事です。

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