見えない関係性

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会社の女の子と仲が良い、彼女よりも年上の男がいる。いつも、一緒に仕事をしていて雑談もよくする印象があった。気になる、というより親しくされると以前の自分と仲良かった人を思い出してしまう。



「なんかさ、この2人って仲良いよね。もう付き合ってるの?」



そう周りから冷やかされて仕事をしてきたし、今でもそんな関係が続いていたら良かったのにと過去を思い出すことがあった。



お揃いボーダー - 迎撃blog




そんな経緯で、今の会社の女の子と少し年上の男の関係を探ろうと話題を切り出してみた。




「あの人といつも一緒に仕事してて、仲良さそうですよね」



そう言うと、すこし顔を曇らせて言う。



「なんか、そう見える?けっこう言われるんだよね…」


「え、あんまり良くないの?」


「まあ、それは仕事だから」



予想外にあっさり恋愛フラグを崩せたので心の中でガッツポーズ。相手の男が年上で独身ということまで聞き出せたので、さらに詳しく聞いてみる。



「じゃあ、やっぱり狙われてるんじゃないですか?」


「うーん、なんかね平日デートに誘われたりとかしたよ」


「そうなんだ」


「あと飲み会の席で膝枕してってお願いされたりとか…」


「それで?」


「断ったよ、ていうか蹴りとか入れちゃったし」



と、思い出し笑いしながら語る彼女。



「やっぱり狙ってるんですね」


「まあ、わたしは全然興味ないし。ていうか、嫌いだから。」



そうキッパリ言い切る彼女に、周りに聞こえたらマズいと口に人差し指をして「静かに、控えめに」と彼女にジェスチャーする。しかし、構わずに話す彼女。



「いいのいいの、もうみんな、わたしがあの人嫌いだって知ってるから」



と笑顔で言う。



一方的に彼女が気に入られて言い寄られ、そんな気持ちに気付いていながら上手く逃げ回ってる。雑談を振られても、仕方なく彼女なりに愛想よく会話しているらしい。それを利用して、たまにご飯奢ってもらったり。今後そういう関係になるの?と切り出すと、それは絶対ない!と完全に否定された。あっさり振られてしまって可哀相に。



彼女とそんなことを話したあと、噂の男から電話がかかってきて無茶な仕事の依頼をされていた。



「だから、出来ないって。無理無理無理無理…。」



そう駄々をこねる子供のように電話口に話す彼女。やっかいな仕事を拒否して、ちょっとキレ気味に受話器をおく。すると伝え忘れたことがあるらしく、また同じ男から電話がきて内線をまわされる。大きくため息をして、シャウトする。



「もう、いないって言っといて!」



やっぱり、大嫌いみたいです。


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このページは、karinがApril 8, 2008 12:00 AMに書いたブログ記事です。

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