彼女の機嫌が良い1日

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会社の女の子と毎日同じような話をしているのかも知れない。会社の独身男の責任の取り方について彼女から話をされた。



「だから、あれは酷いよね」


「うんうん、自分がフォローしないで誰がするんだって話だね」


「そう、わたしもびっくりしたよ」



なんて談笑をしていた。すると彼女が続けて言う。




「この前わたしに聞いたよね?関係どうなんですかって…、あんなのだからアイツに好き好きって言われても絶対に相手にしないんだ」



と笑って見せた。



彼女の話を聞いてこの件がない状況で独身男から好き好きってアピールされてたら付き合うってことだろうか、とも思った。女の場合は先に相手の内面を見てから判断する、というよりも好きと言われてから内面について思考するに近いのかな。とりあえず自分もアピールしてみたら付き合えるかな?それとも、そうなると最初から行動した全てが結局は性欲みたいなものに直結していて自己嫌悪に陥るのか?生き方の問題ってすごく複雑だ。



そんなことを真剣に考えていると、彼女が嬉しそうにこちらにやってきた。




「これ、出来たよ」



以前、彼女の仕事で誉めてあげた扇子の見本が届いたみたいで喜んでいた。お洒落だねなんて誉め言葉をおくった。営業を担当した独身男も彼女の喜び方を見て、また来年作りたいねなんて言った。すると彼女は少し天井に目を向けながら思いついたように言う。



「今年はこれ持って、花火とかお祭りとか行きたいなぁー。…あ、でもその前に彼氏とか作らないと。」



だって。



「じゃあ、一緒に行く?」



なんてセリフが出るはずもなく、何故か別のことが気になって独身男に言う。



「ちなみにこれ単価っていくら何ですか?」



もう恋愛よりも仕事のほうが大好き。




そんなことがあってから、午後。今日は彼女の機嫌が良いのか、お昼戻ってきて席で資料整理してると後ろから話しかけられる。



「おっす!」



すごい可愛い声。誰だか全然気付かずに2回言われたあと振り向いてみたら、彼女だった。ねこなで声を出すな。




「今日はお昼ちゃんと食べた?」



と聞かれた。というのも彼女を助けられないかも知れないと1人で落ち込んで、食事が喉を通らなかった日がありそのことを覚えていたようだ。



「うん、今日はカレー食べてきたよ」



なんて言うと、「そっか」と嬉しそうに言う彼女。ずいぶん機嫌が良いみたい。数時間後に彼女の席に行き仕事の話をしていると、やたら彼女がこっちの顔を覗き込んできた。ちょっと目がとろーんとした感じで、恋愛感情なのか何なのか女性恐怖症のあまり彼女の目を見れなかった。


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このページは、karinがApril 11, 2008 12:00 AMに書いたブログ記事です。

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