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「昨日はご迷惑をおかけしました」




前日に偏頭痛で会社を休んだため、そんな言葉を言ってまわった。


休んだ日の朝に会社の女の子から電話があった。




「今やってもらってる仕事だけど、休むのならどうするか…


営業担当に連絡しておいてください」




それを異常なほど他人行儀に言われた。


その担当に電話をかけると話し中で繋がらない。


あとでいいかと諦めて気を失った。



目が覚めると彼女の留守電が残っていた。


それは再び担当に連絡して欲しいと言う内容だった。



そんなことがあったので彼女に謝ると、


すごく不機嫌な表情で「電話してね!」と釘を刺された。


雑談とか出来る雰囲気じゃない…。



午後になって、フォローをしにいく。




「あのさ、アイスおごりたいんだけど…」




彼女が振り向くと、続けるようにして言う。




「何味が好きとかって…ある?」




すると表情を和らげて、笑顔を見せるのだけど、


ふと落胆するように溜め息混じりに言う。




「あのね、そういうことじゃないでしょう」


「…うん」


「わたしはちゃんと電話してって言ったよね」


「…はい」


「ちゃんとしてよね!」




そう怒られた。何を言っても言い訳になると思ったので




「ごめんなさい。迷惑かけました…」




そんな風に答えた。


素直に非を認めて謝ることも、勇気がいるんだと感じた。



この事件で彼女との関係は悪化の一途を辿り、


手紙で「嫌われてね?」なんて書いても


「当然じゃね?」と返されそうな、微妙な距離になってしまった。


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このページは、karinがJune 23, 2009 12:00 AMに書いたブログ記事です。

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