生きてるなら動け

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年末、社内の大掃除。



さっさと終わらせて帰ろうと思っていたけれど、


何だか夕飯をみんなで食べるらしい。


しかも、社内で。



朝の会議と同じ席を使うから自然と会社の女の子と隣り同士になった。



「…」




彼女と会話することないし、また上司と楽しく話すんだろうな。


なんて考えていると彼女は予想外に社長に絡まれていた。


若干セクハラ気味に



「彼氏とか作らないの?どんな人がタイプなの?」




彼女も周りの空気を壊さないように答える。


けれど社長を含めた周囲が茶々をいれるものだから、彼女は小さく言った。



「やめてほしいんだけど、この話題…」




と、見るともなく彼女の方を向くとバッチリ目が合ってしまい、



「…そだね」




と、いつもみたく答えた。


それからも彼女は様子が気になるくらい静かにしていた。


それは予想をこえて、自分の逆側で彼女の隣に座る上司とも全く話さなかった。



逆にどうしたのか不安になってきた。


その後何十分しても、一言も話す様子が無かったので話しかけてみた。



「あ、ビールもっと飲む?」


「うん?いらない」


「じゃあ、お茶にする?」


「大丈夫」




そうあっさりと却下。


なので、ビールの缶の話題を持ち出して簡単な雑談をした。



「実家に帰ったりするの?」




そう聞くと、彼女はうーんと含みを持たせてから言う。



「いちおうね」




食事会が終わって帰る頃、彼女の周辺をウロウロして、


一言、二言声をかけたけれど全然聞いてない感じだった。



どうでもいっか…。




そんな冷めた態度をとる。


今年最後に会える日なのに、挨拶らしい挨拶なんてできなかった。




TRIGUN 21話から引用



「もうダメだ、俺たちはこの星で…」


「今までの生活が…、静かだった日々がなくなってしまった…」


「なんだってこんなことに…」




絶望している住民。


矢面に立たされ暴言に責められるヴァッシュ。



「すまない…」


「それですむのかよー!」




その暴言に割り込むようにブラドが叫ぶ。



「うるせー!」




その声に静まり返る住民。



「事は起こった!目の前でだ!


だがその現実から逃げていただけじゃねえか!


何もしない俺たちがどうこう言えた義理じゃねえ!


身をよせあってガタガタ震えてるだけの俺達にはな!」



さらに続けて言う。



「生きてれば何とかなる、みんなで力を合わせれば


この砂だらけの土地でも生きていけるはずだ!」




上手く物事を整理できないときに見たせいか印象に残ったシーン。


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このページは、karinがDecember 27, 2008 12:00 AMに書いたブログ記事です。

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