愚痴る

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上司が仕事で昼前に出掛けてしまい、会社の女の子と残された。


特に意識した訳ではないけど彼女との会話がすすみ、


彼女の仕事を指差して誉め殺していく。



「これなんか良いと思うよ」


「それは、わたしが前に作ったのを少し変えただけなんだ」


「そう?でも良く出来てるよ」


「ちょっと待って…」




そう言って、席にパタパタと走って行く。


資料を持って戻ってきた彼女はそれを見せて言う。



「でも、わたし今回のはあんまり出来てないと思う」


「どうして?」




そう聞くと俯いて首を振るような仕草を見せる彼女。


小さくため息をついてから言う。



「嫌な仕事が重なって、集中できなくて…」




そう言って彼女はこれまでの不満を語りはじめた。


納得がいかなかったこと、信頼する上司の嫌いなところ…。


一通り聞き終え、お昼に行く素振りをすると制止させるように



「あ、外行くんでしょ?一緒に行こっ!」




そう言われて外に出て、同じように愚痴を言いあった。


それから自分は定食屋に、それから彼女はコンビニに向かった…。


ランチに誘ってみればよかったのに、もう彼女を誘う勇気もない。



その女の子は一緒にいてドキドキすることは少ないけれど、


自分の考えているカノジョという存在には近いと思う。


けれど、それだけじゃ恋愛は成立しない。


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このページは、karinがDecember 2, 2008 12:00 AMに書いたブログ記事です。

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