彼女とお弁当

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朝から会社のことについて意見を述べてきた。冷静に意見を述べられるよう箇条書きしたメモを用意したのが役に立った。そしてその会議が終わった後、会社の女の子の席に行って声を掛ける。



「どうだった?」



会議には彼女も同席していたし、言いたいことは言えてると評価はしてくれた。そして、箇条書きにしたメモを少しだけ見て、このように変えたら良くなるねと話をした。すると彼女がおもむろに手を伸ばしてきてメモを奪取する。



「見せて!」


「それ、夜中に書いてるし文章とか変だよ?」



なんて言って制止したけど「見る!」と言って聞き入れようとしない。その子供に戻ったかのような仕草を見せる彼女、そして自分はメモを取ろうと無理に手を伸ばす。



「ちょっと…、ダメ!」



そう言う彼女を押し倒し…、じゃなかった。メモに伸ばす手を思いっきりつかまれる。それ以上の力を出して彼女から無理やり奪おうとすると、本当に押し倒し兼ねないのであきらめたけど。



女の子は何でも知りたがる



隠されたりするのが凄く嫌なんだと思う。お互いが秘密を共有するとかは好きみたいだけど。



そんなことがあってランチタイムになった。彼女は今日のような事件や、何か特別な出来事が起こるたび不安になるのか、突然のようにお昼行かない?と誘われた。



「別に、良いけどさ…」



そう答えて彼女についていく。



「じゃあ、キミはお弁当買ってね」



彼女は持ってきたお弁当で、こっちは買ったお弁当。ふしぎ!



近所の静かな神社に誘われてドキドキしながら一緒にお昼食べたけど、特に書くようなこともなく。ほのぼのとした会話をした。彼女が話したいと言うより、そんなに話したい雰囲気を出してないので、こちらから話題を振っていく感じだった。



彼女が他の社員に対して言ったこと。



「会社では彼氏を作らないよ」



それとは別にお酒の席で言ったこと。



「社内恋愛でこっそり付き合うみたいな感覚が楽しい」



今の状態では、どっちの意見が彼女のほんとの気持ちなのか複雑で分からなかった。だから『恋人を探していることをアピール』はしばらく延期にすることにした。そんなに焦って上手くいく恋愛なんてないんだから。



いや、今まで恋愛したことないんだけど…。


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このページは、karinがJuly 1, 2008 12:00 AMに書いたブログ記事です。

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