共感、解決策

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“女の子の話すことに対して、男は解決策を答えようとする”




そんな経験はなかったけど、会社の女の子に対して話していたら不思議とこのルールに当てはまった。具体的には、彼女が会社や人間関係の不満を言ってくることに対して、どうすれば良くなるのか?という解決策を考えて話していた気がする。



だけど、彼女は解決策なんてことを求めてはいなくて、話を聞いてくれて共感してくれる人がいれば十分なんだと気付いた。考え込んだ結果、いい解決策が見つからず



「可哀相だね…」



しか言えなくなる自分。それが情けないなと思っていたのだけれど、彼女自身も解決策なんて求めてはいなくて、話を聞いてもらってストレス解消になればそれで良いと思ってる。そういう女子的な会話と男子的な会話の違いが、その典型的なパターンに当てはまっていたんだとあらためて実感した。





「もう帰るの?」



帰り際に彼女の側を通り挨拶をすると、そう彼女は言ってきた。



「うん、帰るよ」


「そっか、お疲れさま」



少しの間だけ目が合って見つめ合う。じゃあ、行こうかと振り向こうとしたところで彼女が立ち上がって隣りで作業している人に聞こえるように言う。



「今度さ、みんなで家に料理食べに行こうよ」


「うん?」


「いつも家で作って食べてるんでしょう?」


「そうだけど…。」



なんだか、唐突に現実味のない話を振られて戸惑ってしまう。帰り際に話をするのは好きじゃないので適当に答えを合わせて、彼女に話しかける。



「…じゃあ、お弁当でも作って来る?」


「ううん、行く!」



すこし目を輝かせながらそう言う彼女。あまり積極的な子と思われる不安感からか、隣りで作業してる人に声をかける。



「ねえ、3人で一緒に作った料理食べに行かない?」



いやいや、それは…。なんてことを思いながら、もう疲れたのでさっさと帰ることにする。もう彼女放置プレイ。じゃ、お疲れさまでーす。なんて小声で言って、彼女の前から立ち去る。



「あれ、乗ってこないんだ…」



と、後ろから聞こえた気がする。あまり現実味ないし、社交辞令な話なんてしても意味がない。どうせなら自分が作った料理を彼女に食べさせてから、逆に彼女のほうを美味しくいただく、なんて妄想で…死ぬ。


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このページは、karinがMay 28, 2008 12:00 AMに書いたブログ記事です。

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