結婚式

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引き続き祝ってばかりで、自分のことは相変わらず…。



仲良しの女の子の結婚式に参加してみて、少しだけ悲しくなってしまう。誓いの儀をおこなって、誓いのキス。そして、あの定番の音楽でフラワーシャワーを浴びながら退場していく2人。そこに選ばれなかった自分。虚しさ…。でも、挙式が進んで余興とか周りの人たちを見てると、幸せを祝うこと、祝う席に呼ばれたこと、彼女が少しでも幸せになれればいいなという感情に近づいた。きっと、自分にはもっと気の合う人と巡りあえるんだし。



彼女のダメな部分も知ってしまったし、きっとそれが自分の恋人のことなら凄く責めてしまう。恋愛が未熟だから2人の関係はよく分からないけど、ちょっとしたキッカケでそのことを知ってショックを受けたし、そんな彼氏で良いのか疑問でもある。でも、結婚は彼女の判断だしどうこう言える立場じゃない。彼女がこの人となら幸せになれると思ったに違いはないんだから…。



新郎新婦の出会い、いちばん興味深い部分なのだけど1年前にさかのぼる。2人に共通の友人がいて、大学時代にも知ってたのだけど、それから何年かのちにイベントに参加して再び出会ったこと。そこから交際がスタートしていて…、もしかしたら自分のが彼女にはやくアピールしていれば。入社当時は全然親しくなかったけど…。そんな交際が始まって、半年くらいで彼女が引っ越す話を聞いたので、ここで2人で同棲を始めつつ、1月にはもう結婚の相談をしていたらしい。そう、意外に早いことが不安要素ではあるんだけど。そうやって他人の人生を好き勝手に想像してみると、すごく楽しい。彼女に幸せになってくれることを願うよ。心から。



その彼氏…、もとい新郎はインディーズ映画の監督らしくて、彼女は脚本とか好きだから趣味も共通してるし、映画撮りたいという彼女の夢を叶えてくれる人なわけ。「宇多田ひかるの旦那さんがタイプ」という彼女の発言もシンクロしてくる。印象では、さほどカッコよく見えないけど誠実そうではある感じで、自分が彼女と居る想像をよくしているせいなのか、2人並んだ感じに多少違和感を感じた。2人の緊張のせいで普段の様子までは分からないけど。



以前に彼女に言われたセリフ。



「キミは恋人ってより、弟ってタイプだよね」



うん。新郎は彼女の2歳上だった。さすがにドライブでデート行くような彼氏には、まだまだ上京したばかりの都内の地形すら把握できてない自分とは比べ物になりません。そうか、ドライブ…。車がないとモテないのか…。



式も無事終えて、特に二次会をやるなんて話も聞かないし会社の人らで喫茶店に立ち寄る。そこから怒涛の何時間かを語り尽くして、客観的な印象を聞けた。



「上京して、地元に待たせてる彼女とか居ないの?」


「あ、特にいないです。」


「そうなんだ、年上の女にストーカーみたいに追われて逃げてきた印象がある。」



いやいや、そんなことは…と言いだす前にもう1人が。



「わたしは逆に、彼女を追って上京したって印象かな…」


「いや、別にそういうわけでも…ぜんぜん…。」


「なんか、あんまりそういうこと興味ない?」


「うーん…というか、他人に興味がない?」


「自分大好きなんだね」


「それとも違うんですけど…」


「わたしはもう同棲とかしてるのかとか勝手に想像してたよ」


「なんかドラマチックな想像が好きなんですね…」


「そう?」



わりとミステリアスなキャラクターらしい。実際そうだけど。



「中島美嘉とか好きなんだっけ?」


「あれ、どうしてそれ知ってるんですか?」


「え、前に聞いたよ。今はどういう子とか好きなの?」


「今は、柴咲コウさんとか…。」


「あー、ミステリアスな感じが好きなのね」


「ミステリ…う、うん…。」


「彼女とか居なくて、好きな女優さんとか芸能人いないなら、わたしはてっきりそっち系かと思ってたよ」


「ええ?そっち系?」


「そうそう。」


「そっち系じゃないですよ」



なんてもう腐女子全開の妄想もされていたらしく…。さほど、彼女居ても不思議な感じではない会話を。具体的に何人と付き合ったとか、付き合った子いるとは聞かれなかったのが救いなのか。それとも実は見抜かれていて気を遣われてるのか。まさか付き合った経験がない!なんてことは想像もしていない…。


付き合った経験は、限りなく1に近い0です!



挙式のときに社長に



「次はお前の番かな」



なんて言われて「予定はないです」と応えると、「じゃ今度は若い女の子たくさん雇うか?」なんてことを冗談で言ってたり…。まさか、今までに若い女の子と接したことが数えるくらいしかない!なんてことは想像もしていない…。



さすがに人生経験積んでいかないと。まず、まずは何から…スクランでも見ようか。


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このページは、karinがMay 14, 2006 12:00 AMに書いたブログ記事です。

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