病気の事情

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彼女がひどく落ち込んでるので、どうしたのか尋ねた。


「ちょっと今度手術するかもしれなくて…」


「どんな病気なの?」


「それは、ちょっと言えないけど…」



その後、手術までの間はずっと考え込んでいる様子だった。


気を配って励ましてあげたりとか、一緒に悩んだりとか…、結局何もしてあげられなかった。なんて言えばいいのか分からなかったし、自分が経験したこともないのに自己満足で相談にのったりとか、聞いた覚えのある誰でも使うような励ましの言葉で相手を傷つけたくなかったし…。


だけど、どうしても心配で手術の前日に電話をかけた。



「うん、何?」


その声は意外に手術の恐怖心を感じさせないで、いつもの普段通りの明るい声だった。


「いや、明日の手術とかさ…大丈夫かなって」


「そのことか、それはね解決した」


「うん?」


「いちおう検査には行くんだけど…」



詳しく聞いてみると彼女は正確には病気ではなくて、お腹に子供が…。


「そう、できちゃって…」


「…へー、」


「あ、このことはみんなに内緒ね。キミにしか言ってないから。」


「…あ、うん…。おめでとう。」


「ほんとに、堕ろそうか悩んでてさ…」


「それで、元気なかったんだね」


「でも、もう産むって決めて何かふっきれたよ」



そんな失恋をしたので…。もうだめかな…。立ち直れません。以後、何ヶ月かすると彼女は長期休暇で出産するって言うし、何を楽しみにこれから会社に行けばいいのか…。どうしてか自分の場合は年上の、しかも彼氏ありとか幸せ系の人に構ってもらえる癖があるね。


からかわれてるだけか…。


彼女には何度か相談してるんだけど、「会社やめるときはわたしに教えてね」とか「友達になれるって思ってたのに…」とか、励まされたりしてるんだけど。ちょっと今回の妊娠に関しては想像以上のダメージがあって。ほぼ確実に付き合えると思ってたけど、上手くいかないね。夢で見るようには…。



あたらしい出会いを探しにいかないと。


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このページは、karinがJanuary 21, 2006 10:39 PMに書いたブログ記事です。

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